第47回食品産業技術功労賞 受賞者一覧
食品産業の発展に貢献した方へ贈られる、2017年度当賞の受賞者を紹介します。
商品・技術部門
アサヒビール㈱ | 「クリアアサヒ 贅沢ゼロ」 |
㈱あじかん | 「厚焼玉子(焼目入)」 |
オリエンタル酵母工業㈱ | おにぎり品質向上剤「ナイスライス結(ゆい)」など |
大塚食品㈱ | 「ボンカレー」シリーズ |
おとうふ工房いしかわ | 「おからパウダー」 |
㈱キユーピー | 「よいとき」 |
キリンビール㈱ | ノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン 零ICHI」 |
ケイエス冷凍食品㈱ | 「THE WORLD MEATBALL」(業務用) |
㈱真誠 | 「とろけるきなこ」 |
東洋水産㈱ | 「MARUCHAN QTTA」 |
日清オイリオグループ㈱ | 「日清スーパーロング」シリーズ |
日本製粉㈱ | 「ニップンセラミド」シリーズ |
日本ハム㈱ | 「豊潤あらびきウインナー」 |
ネスレ日本㈱ | 「ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め ボトルコーヒー」 |
丸美屋食品工業㈱ | 「かけうま麺用ソース」シリーズ |
㈱Mizkan | 「カンタン黒酢」 |
㈱むらせ | 「むらせ ライスグラノーラ」 |
㈱明治 | 「明治 ザ・チョコレート」シリーズ |
㈱明治 | 「メイバランスminiカップ」 |
森永乳業㈱ | バーアイス「PARM(パルム)」 |
㈱ヤマザキ | チルド包装惣菜「もう一品」シリーズ |
資材機器部門
㈱彫刻プラスト | 電子レンジ加熱用パッケージ「せいろパック」 |
マーケティング部門
井村屋グループ㈱ | あずきを軸に多彩な展開 |
エスビー食品㈱ | チューブ入り香辛料の普及に貢献して30年 |
国分グループ本社㈱ | 「tabete ゆかりの」(フリーズドライ製法のスープ)の展開 |
宝酒造㈱ | 「宝焼酎 NIPPON」などによる焼酎甲類の新たな提案 |
㈱ニチレイフレッシュ | 「グッドバランスミート」で食肉の健康価値を創造 |
㈱はくばく | 大麦の普及・消費拡大 |
明星食品㈱ | 即席麺市場における低糖質麺の普及 |
雪印メグミルク㈱ | 6Pチーズの新たな食べ方の提案 |
国際部門
小林生麺㈱ | アメリカでのグルテンフリーめんの普及 |
㈱神明 | コメ輸出と寿司店の海外展開 |
環境・CSR部門
㈱シュガーレディ本社 | 「美しい国から」プロジェクト |
地方発部門
四国医療サービス㈱ | ロングライフチルド・クックフリーズ食品 |
選考委員
▽一般財団法人食品産業センター理事長 村上秀德氏
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構理事 食品研究部門長 鍋谷浩志氏
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事 健康・栄養研究所所長 阿部圭一氏
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 後藤奈美氏
▽日本チェーンストア協会専務理事 井上淳氏
▽日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 髙橋和宏氏
▽食品産業新聞社代表取締役会長 牧田邦雄
本社挨拶
食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹
第47回食品産業技術功労賞を受賞された各社の皆様、大変おめでとうございます。今回で47回目となる食品産業技術功労賞は1971年、私どもの創立20周年を記念して食品産業の優れた商品、技術、機器などを顕彰することにより、いささかでも食品産業の発展に貢献したいとの趣旨で創設いたしました。
発足当初より、選考委員長を一般財団法人食品産業センター理事長にお願いするとともに、当時の国立3研究所であり、現在の国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所、独立行政法人酒類総合研究所の理事長及び所長先生に選考委員をお願いし、商品、技術アイデア、資材機器システムの3部門でスタートいたしました。
その後、92年に国際部門を新設し、日本貿易振興機構の農林水産・食品部長に加わっていただき、さらに02年にマーケティング部門を加え、日本チェーンストア協会の専務理事にも審査をお願いすることになりました。現在は、弊社代表を含め7人の審査体制となっています。
また40回には環境・CSR部門、42回には地方発部門を創設いたしました。さらに43回から商品部門と技術アイデア部門を統合し、商品技術部門とし、現在6部門となっています。
食品産業技術功労賞は、この審査委員の諸先生の構成がそのまま、この賞の特徴となっています。厳正、かつ公正、加えて審査委員を公的機関の諸先生にお願いしていることから、私どもでは食品産業界の権威ある賞と自負しております。
現在、食品産業界は安全・安心、信頼を第一に、おいしさ、健康、簡便性、環境・省エネなど、消費者ニーズの多様化に対応した商品や機器の開発に尽力しています。今回の受賞商品のいずれもが、こうしたマーケットニーズに応えた商品となっています。
今回、受賞した商品をみますと、独自技術を駆使した新商品がヒットし、受賞につながったケースが目立ちました。その切り口は、例年通り、健康、簡便、おいしさが中心ですが、環境配慮や国産農産物振興の見地からの受賞もみられました。日本産食品の輸出や海外への普及関連では国際部門の2件の受賞のほかにも、輸出実績が評価された商品もありました。
さて、経済を見渡しますと、大企業では自動車関連で不祥事がありますが、概ね堅調で多くの企業が最高益を達成、株価の上昇も続いています。
ただ、国際貿易では、昨年の表彰式と同日に行われました大統領選挙で誕生したトランプ大統領が来日しましたが、貿易問題で意見が交換され対日貿易赤字の是正が求められるなど、先行きは不透明です。
さらに食品業界を見ますと、将来への不安から消費者の低価格傾向は一層強まっており、宅配便をはじめとした労働力不足による人件費・物流コストの上昇に伴うコストの圧迫も続いています。
こうした環境下にありましても、今回受賞された商品・技術がさらに各社様の発展、そして食品業界の発展、海外市場の拡大、国民の皆さんの食生活の向上に寄与することをご祈念申し上げます。
弊社としても、今回の表彰事業は食品産業新聞をはじめとした各媒体、そして今回大幅リニューアルいたしましたホームページを活用し、発信していきたいと思います。本日は、誠におめでとうございました。
〈2017年11月8日 第47回食品産業技術功労賞 表彰式より〉