日本初、伊藤園がティーバッグに植物由来の生分解性フィルターを採用
伊藤園「お~いお茶 緑茶」ティーバッグ
生分解性フィルターは、ポリ乳酸を使用し、微生物の力で水と二酸化炭素にまで分解できるもの。同フィルターはグリーンプラ認証を取得している。
※グリーンプラ認証=微生物の力で水と二酸化炭素まで分解される生分解性素材を使用し、環境負荷を低減した商品に認められる認証
また、ティーバッグの構造を見直すことで、従来のフィルター使用量を約50%削減している。さらに、ティーバッグの個包装に紙素材を使用することで、プラスチックの年間使用量を約15t削減できるという。パッケージの外箱にはFSC認証紙(適切に管理された森林からの木材を使用した用紙)を使用し、環境により配慮した設計にした。
同社は、「持続可能な社会・環境目標を踏まえた「伊藤園グループ環境方針」のもと、プラスチックごみの課題解決に取り組み、環境に優しい資材を使用したティーバッグ製品の開発に至りました」としている。
お茶そのものにも工夫があり、抽出性の高い国産茶葉を使用し、お茶の味と香りがしっかりと楽しめる設計に見直したという。マグカップやマイボトルなど、幅広い飲用シーンで楽しめることが特徴だ。
「お~いお茶 緑茶」ティーバッグの特徴(伊藤園)
伊藤園は、「お~いお茶」ペットボトル製品でも「100%リサイクルペットボトル」に順次切り替えている。また、2021年をめどに「お~いお茶」ティーバッグシリーズのその他製品においても、生分解性フィルターを採用した製品開発を進めていくとしている。
また、マイボトル用ティーバッグとして、新たに「ボトルにポン 緑茶」(10袋/300円税別)と「ボトルにポン むぎ茶」(12袋/300円税別)を3月16日から新発売する。
伊藤園「ボトルにポン」(緑茶・むぎ茶)
小型のマイボトルの保有率が年々増加傾向にあり、リーフ(茶葉)市場においてティーバッグなど簡便性製品の需要が高まっていることに着目。「ボトルにポン」シリーズは、つけっぱなしでも苦くなりにくく、飲み終わった後、水を注ぎ足してもおいしく飲めるマイボトルに最適なティーバッグ製品にしたという。なお、小容量のマイボトルでも入れやすい細長いスティック形状に変更した“スマートティーバッグ”を採用している。
伊藤園の担当者は、「“お~いお茶”と“ボトルにポン”のどちらの緑茶ティーバッグも、当社の茶産地育成事業により栽培された、ティーバッグ専用原料を使用しているため、お茶の味と香りがしっかりと楽しめます。“お~いお茶 緑茶 ティーバッグ”は、より早く抽出できる工夫、“ボトルにポン”はつけっぱなしでも苦くならない工夫を使用しています」とする。このような時間軸では真逆の商品を提供できることが、「お茶の伊藤園」の強みといえそうだ。