「午後の紅茶」異業種コラボで紅茶派以外にも接近、在宅需要増加を受け積極提案/キリンビバレッジ

キリン「午後の紅茶」と森永製菓「マリー」「小枝」がコラボ
キリンビバレッジは、「午後の紅茶」でお菓子を中心に異業種とのコラボレーションを活発化している。

紅茶飲料市場は2019年に過去最高実績を更新するなど人気が高まり、微糖や無糖タイプの商品が増えたことで、日常的に飲まれる機会が増えてきた。同社は、お菓子とのコラボレーションを行うことでさらに「午後の紅茶」ブランドの接点拡大につなげ、新規の顧客にアプローチするねらいだ。2021年は「午後の紅茶」35周年の節目になるため、コラボをはじめ購入者に楽しんでもらえることを積極的に実施していく。

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2020年のコラボでは、銀座コージーコーナーと「チーズスフレ(午後の紅茶 レモンティー)」を共同開発し、7月から8月にかけて発売した。昨年に続くロングセラー同士のコラボレーション第2弾で、レモンと紅茶が香る設計のチーズスフレは好評になった。

カンロとは、「のど飴ティー」を11月から提案している。これは、「午後の紅茶」と、カンロの「健康のど飴 たたかうマヌカハニー」で作る新しい「のど飴ティー」レシピを、寒くなる季節にレシピ動画「クラシル」で公開しているもの。「午後の紅茶」の商品単体だけではない様々な楽しみ方を提案することで、おうち時間が充実している今年ならではの提案を実施している。

これらコラボレーションの多くは、「午後の紅茶」を活用した商品開発や飲み方提案で、菓子売り場など、通常は「午後の紅茶」が並ばない場所に露出している。紅茶ユーザー以外の顧客を取り込むきっかけづくりにしたい考えだ。コラボした相手企業からの情報発信も行われ、お客様接点をさらに多く獲得できるところが魅力という。

〈2021年最初は森永製菓「マリー」「小枝」とコラボ、幸せなティータイムを提案〉
キリンビバレッジと森永製菓は、「マリーを使ったガレットサンド〈ミルクティー〉」、「マリーを使ったサンドクッキー〈レモンティー〉」、「小枝〈ストレートティー〉」を共同開発し、森永製菓より2021年1月19日から期間限定で発売する。なお、「キリン 午後の紅茶」と森永製菓のロングセラーブランド「マリー」「小枝」のブランドコラボレーションは初めてという。

「マリー」は1923年、「小枝」は1971年、「午後の紅茶」は1986年から発売し、それぞれ長きにわたり愛され続けているロングセラーブランド。今回、「マリー」と「午後の紅茶 ミルクティー/レモンティー」、「小枝」と「午後の紅茶 ストレートティー」を組み合わせ、それぞれの特徴を生かした香りや味わいが楽しめる商品を共同開発した。

また、「午後の紅茶」と一緒に味わうと一層おいしく感じられるように仕立てており、特に、「マリーを使ったガレットサンド〈ミルクティー〉」、「小枝〈ストレートティー〉」は「午後の紅茶 ザ・マイスターズ ミルクティー」と合い、「マリーを使ったサンドクッキー〈レモンティー〉」は「午後の紅茶 ザ・マイスターズ オレンジティー」とぴったりな味わいという。

同商品は、1月20日に「大寒」を迎え一番寒い時期に、「暖かいお部屋でこれらの菓子と『午後の紅茶』で、午後のティータイムを幸せな気持ちで楽しんでいただきたい」という思いから生まれたという。

発売日からは、同商品と「午後の紅茶」ブランド商品を購入すると、LINEポイントを先着7万名に50ポイントプレゼントするキャンペーンを実施し、菓子と飲料ともに話題を喚起する考えだ。