「午後の紅茶」初、“復興応援型”製品「熊本県産いちごティー」発売/キリンビバレッジ
紅茶飲料ナンバーワンブランド「キリン 午後の紅茶」で、「午後ティーHAPPINESS プロジェクト」を6月1日から始動するもの。「午後ティーHAPPINESS プロジェクト」とは、復興応援先の国産素材を活用した「午後の紅茶 for HAPPINESS」シリーズの発売と、売り上げに応じた被災地への寄付が一体となった国内復興応援の活動だ。
第一弾の熊本は、 キリングループが2016年から熊本地震で被災した支援に取り組み、 復興から未来へつながる活動を推進してきた地域である。 また、「午後の紅茶」ブランドでは、 2016年から2018年まで熊本県南阿蘇鉄道見晴台駅や白川水源でCM撮影を実施し、 南阿蘇村の美しい風景を発信していた。つながりのある熊本県と取り組みを実施し、復興を応援する考えだ。なお、「キリン 午後の紅茶 for HAPPINESS 熊本県産いちごティー」には、熊本県オリジナルいちごの「ゆうべに」や、熊本県産紅茶葉を5%使用している。
キリンビバレッジ執行役員の山田雄一マーケティング部長は、「午後の紅茶」が復興応援に取り組む背景について、コロナ禍で人とのつながりの大切さが再認識され、応援消費がトレンドになるなど、困っている対象を助けたいという気持ちや、困った時に互いに助け合う意識が高まっているとする。
山田部長は次のように語る。「“午後の紅茶”は、社会やお客様に“幸せなときめき”をお届けすることをブランドの存在意義とし、35周年のテーマを“感謝”としている。そこで、全国のお客様と復興応援を必要とする皆様をつなぐ継続的なCSV活動(顧客や社会と共有できる価値の創造)として、国内復興応援プロジェクトを新たに立ち上げた」。
売上1本につき3.9円は、これまでの飲料業界の取り組みの中では、1本あたり1円の寄付が多いため、比較的高めの設定となっている。これについて、マーケティング部の加藤麻里子シニアブランドマネージャーは、さまざまな金額設定を考えたものの、「午後の紅茶」の年間テーマが“感謝”だったのでサンキューにかけて3.9円に設定したとする。
加藤マネージャーは次のように語る。「“午後の紅茶”のターゲットは全世代だ。ただ、エントリー層の10代は、特に社会貢献に対する意識が他の世代よりも高いことがわかっている。背景には、学校などの教育現場でSDGsが広まっていることがある。今回の製品を通じて“午後の紅茶”が社会貢献をしているということを認識いただき、ぜひ1本買っていただきたい」。
発表会には、熊本県の蒲島郁夫知事と、同県営業部長兼しあわせ部長のくまモンがオンラインで参加したほか、ブランドアンバサダーの深田恭子さんが登壇した。深田さんは、新製品について「すごくおいしいし、パッケージも可愛い。飲んだ瞬間から、いちごの甘みと紅茶の茶葉がこんな風に合うんだと驚きました」と話した。
ブランドアンバサダー 深田恭子さん