「日本茶の日」にオンラインイベント、“現代版大茶会”で楽しさ発信/伊藤園
例年、この日にあわせて伊藤園ティーテイスター資格保有者を中心とした社員が、各地で様々なお茶の楽しみ方を提案するイベントを開催してきたが、2021年は北野天満宮をはじめとした国内6カ所のお茶にゆかりのあるスポットを映像でつなぎ、お茶の魅力・楽しみ方を提案するオンラインイベントとして行った。
また、中継拠点となる東京・渋谷の「JINNAN HOUSE」では、「お〜いお茶」の魅力を、見て、食べて、触って楽しめる体験型イベントエリアとして「お〜いお茶ハウス」を10月1日〜3日の期間限定で開設した。
伊藤園マーケティング本部の志田光正本部長は、「コロナ禍のため、このようなオンラインイベントに取り組んだが、多くのお客様にお茶の魅力を発信できたと思う。また、1万9500店舖では日本茶の日を掲げてリーフ商品を展開し、オンラインイベントの告知を映像でも流した。そのような売り場とつながる形をもっと作りたい。このようなイベントを通じて“お〜いお茶”の価値である“おいしさ、すこやかさ、たのしさ”を発信する」と話した。
また、今回のイベントは同社にとって、2020年5月以降、コロナ禍における在宅時間の充実につながる“お茶のチカラ”を提案してきた「Ie Time OEN(家タイム応援)プロジェクト」の集大成といえる企画である。
マーケティング本部広告宣伝部デジタルコミュニケーション室の水野恵輔室長は、「これまではどうしても情報の発信がメインだったが、これからは対話を強化するためにもお客様からの声にお応えし、一緒にデジタルのコミュニケーションをつなげていきたい。オンラインのイベントなどを通して、“自分もやってみたい”と思ってくださった際に、リアルな体験も提供できるようなことを考えたい」と話した。
「日本茶の日 オンラインイベント」の様子
「日本茶の日」は、約430年前に豊臣秀吉公が京都・北野天満宮にて北野大茶湯(きたのおおちゃのゆ)を開催し、身分に関係なく多くの人にお茶を広めた日に由来して、伊藤園が2002年に制定した記念日だ。
水野室長は、「“お〜いお茶”を飲むという消費のところだけでなく、かつての北野天満宮で行われた北野大茶湯のように、お茶を身近に楽しく感じていただけるイベントを目指した。料理での使用方法や、茶農家さんにお話を聞くなど、いろいろな楽しみ方をご提供したいと考えた。多くの制限がある中で、幅広く体験いただけるような活動を厳選した」と背景を語った。