キーコーヒーが情報サイト「純喫茶ジャーニー」開設、喫茶文化の魅力を発信

「クリームソーダ」(バナナ、メロン、ストロベリー&ローズ)
キーコーヒーは11月1日から、純喫茶にまつわる店舗情報やSNS投稿が集まる純喫茶情報サイト「純喫茶ジャーニー」を公開している。

純喫茶がブームになりSNSでも投稿が多く見られるようになった一方で、情報がまとまったサイトがなく、興味を持っても店舗やその魅力などの情報が得にくい状況のために開設したという。

純喫茶を一過性のブームでなく文化として根付かせるため、純喫茶をこよなく愛する「東京喫茶店研究所」二代目所長の難波里奈さんを監修者に迎えた。若年層を中心に幅広く魅力を発信する考えだ。

「純喫茶ジャーニー」では、会社員でありながら、訪れた純喫茶は2000軒以上という難波さんが監修した、さまざまな媒体に掲載された純喫茶に関するトピックスが紹介される。

今後、Instagram上の「#純喫茶ジャーニー」のタグが付いた投稿がサイト上に自動収集され、その中から難波さんが選定し、店舗の紹介記事を寄稿する。11月1日に開かれた発表会で、難波さんは、「純喫茶はお店の方の夢や思いなどが詰まった宝箱のような空間だ。いまは若い女性が純喫茶にとても興味を持って下さっている。キーコーヒーと連動し、純喫茶のまとまった情報や最新情報などを発信したい」とした。

〈「アマンド」六本木店では純喫茶メニュー展開〉
キーコーヒーのグループ会社であるアマンドの六本木店(東京都港区)では、11月20日まで期間限定で、難波里奈さん監修の下、純喫茶の魅力が詰まった「アマンド純喫茶メニュー」を提供している。

「アマンド純喫茶メニュー」は、昔から愛される純喫茶メニューに新しさを加えた計5品。「お一人様でも楽しめるように」という難波氏の思いが込められた「よくばり純喫茶セット」は、ナポリタンにプリンとクリームソーダがセットになっており、一人でも純喫茶の定番メニューを存分に味わえる。また、バナナやストロベリー&ローズといった斬新な味わいの「クリームソーダ」などインスタ映えするスイーツも取り揃えた。

「よくばり純喫茶セット」

「よくばり純喫茶セット」

 
キーコーヒーの柴田裕社長は発表会で、「80年代に全国で約15万軒あった喫茶店は現在、その半分以下の7万軒ほどとされる。当社は今年、喫茶文化の継承をテーマにさまざまな喫茶店を盛り上げる取り組みを行っている。“純喫茶ジャーニー”のサイトやイベントを通じて、喫茶文化に馴染みのなかった若年層も含め、喫茶店の楽しさや親しみやすさを知っていただけたら」と話した。

キーコーヒー 柴田社長、東京喫茶店研究所 難波所長

キーコーヒー 柴田社長、東京喫茶店研究所 難波所長

 
発表会ゲストの「散歩の達人」統括編集長・武田憲人さんは、「散歩雑誌を作っていて思うのは、純喫茶はだいたい古い喫茶店なので、街に根ざし、その街の特徴がよく表れている。それほど綺麗ではないが落ち着くことができ、派手ではないがおいしいというものが多い」と純喫茶の魅力を語った。
 
◆純喫茶ジャーニー公式サイト