加藤産業グループ 春季/第120回総合展示会開催、「売り場で魅せるココロの満足」を提案
記者会見で加藤和弥社長は、「消費者は買う理由があるものを買う。理由がなければ買わないが、すごく安ければ買う。価格対応に頼りすぎず、商品、売り場の価値を高めるお手伝いをするのが本来の仕事。今回の展示会では、買う理由をプッシュすることに焦点をしぼった」と狙いを語った。
サブテーマを提案に落とし込んだテーマコーナーは、“五感の刺激”と“ID‐POS活用による顧客視点の売り場づくり(定番・販促・クロスMD)”の切り口で展開した。
オリジナル品を提案する「Kanpy」コーナーでは、「Kurashiru」コーナーを初めて展開した。今春新製品で導入率が高い「カンピーりんごジャム780g」を調味料として使ったレシピ「りんごジャムで作る簡単ジューシーなスペアリブ」を作成し、無料レシピ動画サービス「Kurashiru」より配信。会場では、小売店のキッチンサポートといった料理スペースを想定し提案した。同レシピは、ジャム専用サイトのほか、3月からスタートしたインスタグラムでも紹介する。
その他、ロジスティクスコーナーでは、人員配置計画の最適化に向けて、モデル拠点でトライアル中のAI技術を用いた取り組みなどを紹介した。
なお、今期(18年9月期)の進捗状況は、「第2四半期も計画をクリアできそう」(加藤社長)との見通しを示した。
〈食品産業新聞 2018年3月29日付より〉
【関連記事】
・加藤産業グループ春季展示会 ケイ低温フーズはシャリ代わりに豆腐を使った寿司など低糖質メニュー提案
・加藤産業 加藤和弥社長インタビュー 今期は増収増益、売上高1兆円へ
・ケイ低温フーズ・岡﨑忠勝社長インタビュー 日配好調でプラス推移 地域卸としての特徴出す
・加藤産業70周年を祝う会 「コアコンピタンスの自販力を強化」=加藤社長