ナチュラルローソン限定「玄米のダールカレー&ココナッツチキンカレー」発売、食塩・化学調味料不使用でも満足感、商品開発に1年半

ナチュラルローソン限定「玄米のダールカレー&ココナッツチキンカレー」
ローソンは3月3日から、食塩・化学調味料不使用の「玄米のダールカレー(レンズ豆)&ココナッツチキンカレー」(税込み550円)をナチュラルローソン全店(145店)で発売した。時間をかけて熱を加えることで、素材のうまみや甘みを引き出し、スパイスやハーブを活用し、ごはんには玄米を使ってよく噛むようにしたことで、「1口目は薄味に感じても、3口目ぐらいからスパイスが口の中に広がり、食べ終えた時に満足感が得られるようにした」(竹増貞伸社長)という。

3月2日にインターネット中継で行なわれた記者会見で竹増社長は、「これまでも健康をテーマにいろいろな取り組みを行ってきたが、いよいよコンビニの常識を超える商品が開発できた。これまではコンビニ弁当ばかり食べていては身体によくないと言われていたが、ローソンの商品なら安心だと言われるようになる」と話した。

2006年にフランスで外国人最年少(28歳)でミシュラン1つ星を獲得した松嶋啓介シェフが、原材料の調達や調理方法でアドバイスを行ない、商品開発には1年半を要した。フランスからスカイプで記者会見に参加した松嶋シェフは、「無塩というのは大きな挑戦。コンビニは(地域と)ともに創造と解決をする場。国民食とも言えるカレーを時代に合わせてリセットし、生活習慣病の原因を減らしていきたい」と話した。

「玄米のダールカレー&ココナッツチキンカレー」を監修した松嶋シェフ

「玄米のダールカレー&ココナッツチキンカレー」を監修した松嶋シェフ

松嶋シェフは多くのトップアスリートの食事のサポートも行っている。会見には松嶋シェフと親交がある元サッカー日本代表の福西崇史氏もゲスト出演し、「現役時代はカロリーや塩分が必要だったが、引退後も同じ食事では身体は維持できない。日本人はうまみを知っている。それをうまく利用することで生活習慣病を減らせる」と話した。

ローソン竹増社長(左)、元サッカー日本代表・福西崇史氏(右)

ローソン竹増社長(左)、元サッカー日本代表・福西崇史氏(右)

「玄米のダールカレー(レンズ豆)&ココナッツチキンカレー」は日本では入手しにくいフランス産のレンズ豆を使っているため、1万食限定でナチュラルローソンのみでの販売になった。「2~3週間で売り切れるのでは」(友永伸宏ローソン商品本部本部長補佐)という。
 
食塩・化学不使用のカレーの第2弾「玄米のカシューナッツカレー(予定)」は、5月下旬にナチュラルローソン全店と首都圏約2000店のローソンでの発売を計画している。「複数の産地から原材料を仕入れることで、早く全国のローソンで販売できるようにしたい」(竹増社長)考えだ。