ローソン「医療応援」サービス開始、新型コロナ感染者宿泊施設に食事提供

ローソン「医療応援」サービス開始(画像はイメージ)
〈病院内店舗ではスイーツ・コーヒー半額デー設置〉
ローソンは4月9日、新型コロナウイルスの感染拡大で、対応に追われる宿泊施設や医療従事者向けの「医療応援」サービスを始めることを公表した。

感染者のうち軽症者や無症状者は、ベッドが足りない病院ではなく、ホテルなどの宿泊施設で一定期間療養することになったが、ホテル側では部屋は提供できても、療養者へ食事が提供できないところもある。ローソンでは療養者の食事を提供する体制を整え、ホテルからの相談を電話で受け付ける窓口を本部内に設置し、電話番号をホームページに掲載する。

同日、ネット上で記者会見を行ったローソンの竹増貞信社長は、「これまでも洞爺湖サミットや伊勢志摩サミットで、警備の方の食事を提供してきた。その経験を活かす」と話した。

また、ローソンには病院内の売店として営業する「ホスピタルローソン」が全国に約320店ある。ホスピタルローソン全店に、医療従事者への感謝のメッセージを掲載するボードを設置する。ホスピタルローソン全店で4~6月の期間、月1回の「サンクスデー」を設け、「ウチカフェスイーツ」「ホットコーヒーS」「アイスコーヒーS」を半額で販売する。開催日は各店舗と病院が協議して決める。

竹増貞信社長は、これらの取り組みを決めたことについて、「北海道から沖縄まで全国1万4500店あるローソンが、今の社会情勢に対して、もっと何かできないか。(医療従事者は)精神的にも肉体的にも大変疲れている。そんな時はスイーツ」と話した。