ローソン「からあげクン」値上げ決定、36年の歴史で初、原材料高騰・輸送コスト上昇などで“苦渋の決断”

ローソンは5月31日、オリジナルホットスナック「からあげクン」の価格改定を実施する。

1986年4月の「からあげクン」発売以来、初の価格改定。従来価格の税込216円から、税込238円に値上げする。改定率は10%。

ローソンによると、「からあげクン」はこれまで、原材料調達や製造方法の工夫、取引先の協力などにより一度も値上げすることなく税別200円の販売価格を維持してきたが、昨今の原材料価格の高騰、包材や輸送コストなどの上昇により、これまでの自助努力のみでは現行価格での商品提供が困難になった。

安全かつ安定した商品供給を維持するため、今回、初の値上げを決定した。「鶏肉や小麦粉など国産原料へのこだわり」「幅広い年代に支持されているおいしさ」「フライドフーズにも関わらず1食(5個)あたりの糖質量が8gという低糖質」の品質は、これまで同様に維持・継続していく方針だという。

ローソン「からあげクン」商品陳列(レギュラー・レッド・北海道チーズ・レモン味)

「からあげクン」シリーズの累計販売数は、これまでに約37億食。地域の有名店・特産品を使用した地域限定品、ゲーム・アニメとのコラボ品、専門店監修品、30周年記念のMIX味の発売など、数々の話題を生み、延べ321種類ものフレーバーを展開してきた。

初の価格改定を前に、4月26日から5月9日までの2週間は、“長年にわたるご愛顧”への感謝の気持ちを込め「からあげクン1個増量セール」を実施する。

発売36年目の“からあげクンの誕生日”である2022年4月15日、ローソン公式サイト内「ローソン研究所」に掲載された値上げ告知によると、ローソンでは今回の値上げ決定に至るまで、社内で何度も話し合いを続けてきた。どうしても価格を維持できないと決まった“苦渋の決断”に際し、商品本部長は「36年間守ってきた価格をここで変えなくてはいけないのか」と泣いたという。ローソンは「大変心苦しいお知らせとなりますが、どうぞご理解を頂ければと思います」「精一杯頑張りますので、これからもからあげクンをどうぞよろしくお願い致します」などとしている。