HBSM情報交流会 フードマシナリー関西に出展、ねずみ撃退超音波機や新感覚の炭酸珈琲展示

現在約450社が会員のHBSM情報交流会のブース
発足3年目を迎えるHBSM情報交流会(宮坂惠太事務局代表、神衡専務取締役)は現在、関西に拠点を置く企業を中心に、食品メーカーをはじめ、銀行、ホテル、レストランなど、さまざまな業種から約450社が会員となっている。ビジネス中心とした問題解決ができる場としての交流会の運営を目的とし、展示会の共有出品や新製品開発コラボなども実施。先月、大阪市住之江区のインテックス大阪で開催されたフードマシナリー関西にも出展した。

乾麺の自動裁断機などを製造する西村製作(兵庫県たつの市)は、ねずみ専用超音波発信機器「うちの猫(たま)」を展示した。西村憲行社長は、「人間にとって車のクラクションを鳴らされ続けるのと同じ。人間は同じ音でも不快だが、ねずみは慣れる。周波数のパターンを1年以上変化させ続けることで、ねずみを慣れさせない」と特徴を説明。試験的に1台設置してねずみを追い払う効果を見ると、不要というところはないという。価格は税別8万円。100Vの電源で使用可能。スピーカーのような形状で、撃退有効範囲は120度、8~10m。納入実績は約1000台で、食品関係は約6割。食品工場では台数がまとまって入るといい、小麦粉などのエサになるものが豊富な麺屋をはじめ、養豚場や養鶏場などにも設置実績がある。

ヴィータ販売大阪営業所(大阪府茨木市)は、次亜塩素酸ソーダを炭酸水でブレンドした「ハセップメイカー水」の生成装置をアピールした。大手ビールメーカーや惣菜メーカー、生協やSMの惣菜工場などにも導入。炭酸ガスを加えることで殺菌力が高まり、次亜塩素酸ソーダでは殺菌しにくい芽胞菌の殺菌も可能になる。塩素ガスの発生がなく、殺菌後は水に戻るなど、安全性が高いことも特徴だ。ランニングコストは1L=1円以下。また、カット野菜の洗浄後は水洗いが不要のため、年間300~500万円削減につながるという。

コーヒー豆の卸業、商品企画販売などを行うエトワール(兵庫県宝塚市)は、新感覚の炭酸珈琲「玄武」の試飲を実施した。飲食店では、ビールサーバーを使って樽生で提供しており、クラフトビールのような瓶入り商品(税別480円)もラインアップに加えた。「ドリップコーヒーの炭酸は恐らく日本初」(同社)と訴求する。

〈食品産業新聞2017年11月16日付より〉