再生可能な有機資源を最大約30%配合したプラスチック食品包装容器、シーピー化成「CP Bio」シリーズ

第50回食品産業技術功労賞 資材・機器・システム部門部門受賞
「CP Bio(シーピー バイオ)」は、再生可能な有機資源を最大約30%配合したプラスチック食品包装容器だ。シーピー化成ではバイオマスプラスチックを持続可能な社会の実現に向けて有用な素材ととらえ、「チャレンジ・ザ・バイオプラスチック」をスローガンに導入を推進している。

一部製品で、日本バイオプラスチック協会認定の「バイオマスプラマーク」を取得。バイオマスプラスチックの燃焼により排出されるCO2は、原料素材の植物が吸収していたCO2と同量というカーボンニュートラルの考え方により、シーピー化成の既存製品と比べて約20%のCO2削減に貢献している。

「CP Bio」シリーズは、植物由来の原料から作られたバイオ素材を配合することで持続可能性を追求するもの。耐熱性・断熱性などのすぐれた特性を持つ同社の独自素材「BF」に、バイオマスポリエチレンをブレンドした新素材「バイオBF」を開発し、製品化した。「バイオBF」は、耐熱温度105度なのでレンジ調理が可能。また、発砲素材で軽く、断熱性、保温性がある。成型性や質感にもすぐれている。

現在は米飯や寿司、丼、テイクアウト向けの製品などを展開。なかでも強い嵌合力が特徴の「強嵌合」を組み合わせた弁当容器「CBFNビルト」への引き合いがコロナ禍のなか増えている。今後、新たなバイオ素材を拡充することにより、まずはシリーズ200アイテムの実現をめざす。

〈食品産業新聞 2020年12月7日付より〉