「心に残る給食の思い出」作文コンクール、応募は過去最多2,841点 10作品を表彰―日本給食サービス協会
日本給食サービス協会は12月9日、第5回「心に残る給食の思い出」作文コンクールの表彰式及び祝賀パーティを東海大学校友会館(東京・霞ヶ関)で開催した。過去最多となる2,841作品の応募の中から10作品を表彰。入賞した全児童と保護者、協会関係者合わせて約100名が式典に参加した。
文部科学大臣賞の作品「四・五時間目の『ま法』」は、一緒に食べることでケンカをしていた子どもとも仲良くなれる給食の魅力を、比喩表現・擬音語を多用し楽しく表現した作品。目を見張る観察眼とリズム感のある語り口調が斬新だ。
農林水産大臣賞の作品「給食を残さないために」は嫌いなピーマンを父親と一緒に大切に育てる経験を通じて、食の大切さを学んだことや生産者への感謝の思いが綴られている。
協会会長賞の「私のお母さんは調理員」は、母親の仕事である給食調理の仕事のすばらしさを具体的かつ丁寧に表現した作品。母親の「あらいぐまよりも洗うよ」の言葉を引用して衛生管理の重要性を示し、忙しい時ほどチームワークで楽しく給食を作る調理風景も描いている。給食の仕事を知ることを通じて、母親への愛を強く活き活きと描いた作品だ。その他、学校栄養士・調理師の心の交流や卸業者への感謝、日本の食文化や食品ロスについて書かれた作品もある。
西剛平会長(レパスト社長)は「協会が作文コンクールを実施する狙いとして、次代を担う子どもたちの成長や食育の大切さの他にもう一つある。それは、小学生の皆さんの作品を読む機会を得て、給食に携わっている調理員、栄養士さんたちの大きな励みになることだ。」と意義を語った。
作品は協会ホームページ(http://www.jcfs.or.jp/news/171121.html)で読むことができる。
〈冷食日報2017年12月13日付より〉