〈座談会〉医療・介護の食事サービスを変える! 日清医療食品「ヘルスケアフードファクトリー亀岡」にみる省力化(3)

〈テラオカのトレーシーラー、包装技術でリスク軽減、現場を省力化〉
三浦 続いて、テラオカさんはいかがでしょうか? HFF亀岡を取材した時には、特注で作られた生フルーツ下処理機に驚きました。

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松田 最初は、主菜、副菜、揚げ物、フルーツの深絞り包装機4台のご依頼をいただきましたが、フルーツは皮を剥いて包装すると、輸送中につぶれてしまう可能性があるため、生フルーツ、缶詰ラインには、トレーシーラーTRAVE340を提案しました。

テラオカ トレーシーラーTRAVE340

テラオカ トレーシーラーTRAVE340

潰れやすいフルーツを袋での輸送ではなく、トレーパック+トップシールにて包装しております。

設計は中央設備エンジニアリングさんと日清医療食品さんに調整いただき、皮むき後のキウイフルーツ等には、中で遊ばないよう形状に拘った卵型のトレーを作成いただき、導入後は、今までは軟弱な形状のフルーツも輸送時に潰れないと、現場担当者の方から評価いただいております。

上記同様、フルーツラインにつきまして、トレー包装後に、シロップ等の付着もあるため、弊社グループ寺岡精工の協力により、洗浄、乾燥、ラベル添付のコンベアラインを設置しました。ライン上の異常が発生した場合を見越し、後段のラベラー等との連動もしているラインにさせていただいております。できるだけ省力化、省人化を目指すことを明言いただいていたので、その要望を目指した形になりました。

三浦 医療・介護の食事サービスの工場ということで特に注力された点は?

松田 フルーツのシロップで機械内部のコンベアを汚す、べたつかせる等が発生した際、包装のタイミングや、駆動部の調整等に時間がかかりました。

ただ、日清医療食品さんの現場担当者の方や、中央設備エンジニアリングの皆さんのオペレーションのおかげで原因が減少し、毎日の作業後の清掃も行っていただいて、現在は、ほぼ問題なくご使用いただいている状態です。

(この項、続く)

〈給食雑誌 月刊 メニューアイディア 2018年4月号より〉

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