2月19~22日に「HCJ2019」、ホスピタリティとフードサービスの商談専門展示会

日本能率協会は2月19日から22日までの4日間にわたり、東京ビッグサイトでホスピタリティとフードサービスの商談専門展示会 HCJ2019を開催する。同展は、給食・中食・弁当の「フード・ケータリングショー」、厨房・フードサービスの「厨房設備機器展」、ホテル・旅館・観光・各種施設の「国際ホテル・レストラン・ショー」の3展から成る合同展示会で、過去最大規模の出展数でサービス産業の課題を解決する商品・サービスが一堂に会す。同展の魅力を紹介する。

〈約1000社、2450ブースが出展〉
HCJ2019の出展数は約1000社、2450ブース。多種多様なセミナーと企画が催され、会期4日間で業界関係者約6万5000人の来場を見込んでいる。出展数増加の背景には訪日外国人旅行客の増加がある。2020年の東京五輪に向けて、ホテル・旅館の建設がすすみ、最適なホスピタリティサービスやハラール対応を求める声が大きくなっている。また人手不足や生産性向上、HACCP制度化への対応など業界の課題を解決する商品・サービスの需要も拡大している。そのような新しい商品・サービスを求める人と、提案したい人を結びつける場所が同展である。
 
〈日本のキャッシュレス決済は拡大余地あり〉

そして、今回はスペシャル企画としてキャッシュレス社会の実現に向けた技術・サービスを集めた「キャッシュレスTech」を開催する。世界では、現金を使わないキャッシュレス決済が急速に拡大しており、約2200兆円を超える現金以外での決済が行われているが(2016年国際決済銀行調べ)、日本は諸外国に比べ遅れをとっているのが現状だ。キャッシュレス決済の成長を支えているのは、ICT技術やスマホ端末、フィンテック等のテクノロジーだが、サービス業界では、幅広い業種でキャッシュレスへのニーズ・関心がありながらも、これまで技術系企業との接点が少なく、導入が遅れてきた事業者が多いという。キャッシュレス決済には、新たな顧客体験や現金取扱いのコスト削減、売上の増加、顧客情報管理など事業者にとってビジネスチャンスでもあり、注目が集まっている。

【「キャッシュレスTech」の展示内容】
〈1〉 決済サービス・・・スマホ決済、QRコード決済、バーコード決済、指紋認証決済など
〈2〉 店舗向け設備・システムHCJ2019小型決済端末、無人レジ、セルフレジ、自動販売機、センサー、ロボットなど
〈3〉 インフラ技術HCJ2019ブロックチェーン技術、暗号化技術、セキュリティ技術、AIなど

〈「いま、聞きたい」旬のセミナー多数、テーマに“厨房の生産性向上”や“人手不足対応”、“スマートミール”も〉
セミナーやイベントは「HCJ」の目玉だ。給食関連団体による給食セミナーや人手不足対応をテーマにしたセミナーなど、来場者が「いま、聞きたい!」旬のセミナーが数多く開催される。

2月19~22日に「HCJ2019」開催、ホスピタリティとフードサービスの商談専門展示会

2月20日(水)の11時30分からは、「こうすればあがる!『厨房ESチェックシート』を活用した従業員満足度の向上」セミナーが開かれる。千葉大学の林立也准教授と東京ガス業務用営業部の丸山文洋氏が、厨房の生産性を向上させる方法を伝えるとともに、東京ガスが取り組む「厨房生産性向上委員会」の成果報告も実施する。

2月20日(水)の14時からは、日本給食サービス協会主催「~安全・安心に取り組んでおります~健康な食事・食環境『スマートミール』への取り組み」セミナーが開かれる。「スマートミール」認証制度は、健康に資する要素を含むバランスの取れた食事条件を満たし、かつ禁煙等の食環境にも配慮した外食・中食の店舗や給食の食堂を認証するもの。会員企業3社の認証取得までの経緯や食事提供の工夫点、認証にあたっての留意事項の説明など盛りだくさんの内容となっている。
 
また、2月22日(金)12時10分からのマルゼンによる「『人手不足対策』~スチコンを活用した皿盛再加熱による生産性向上~」セミナーや、2月22日(金)13時20分からのコメットカトウによる「喫食者の満足度を上げる人手不足対策。~厨房から美味しさと感動を~」セミナーなど、人手不足の解消をテーマにするセミナーも開かれる。
 
事務局は「HCJが目指しているのは、セミナーや展示を通して、生の情報をタイムリーに来場者にお届けすることです。ぜひ来場いただき、新しい商品・サービスと情報を実際に見て、触れて、聞いていただき、給食現場の様々な課題を解消する糸口を見つけてほしい」と期待をかけた。

 「管理栄養士・栄養士による健康・食事相談コーナー」

〈注目企画 「管理栄養士・栄養士による健康・食事相談コーナー」〉
・日程= 2月19日(火)~ 22日(金)
・内容=日本メディカル給食協会会員の管理栄養士・栄養士が簡易測定器を使ってブース訪問者の血管、骨量、肌、ストレスの状態を調べる健康指導や、簡単なアンケートで食生活を調査する食事相談を実施。