スシローがカフェ業態進出を検討、期間限定「表参道スイーツテラス」開店
昨年、有名店とコラボし期間限定で投入したパンケーキやアップルパイなどのスイーツは好調で、コーヒー・デザート類の売上構成比は5年前の5%から6%へと伸びた。デザートのみを注文する客も多いため、回転すし業界初となるスイーツを看板に据えた新業態の開発に着手する。同社が19日、期間限定でオープンする「スシローカフェ部 表参道スイーツテラス」の内覧会で発表した。
「スシローカフェ部 表参道スイーツテラス」外観
7月20日~29日の10日間限定でオープン中の同店舗は、スイーツとドリンクのみを取り揃えたポップアップショップ。「あきんどスシロー」店舗でも販売予定の「抹茶の和カロン」(ドリンクセットで税込み600円)など、見た目にも鮮やかで華やかなスイーツを全9種用意した。同社はサイドメニューとして人気のスイーツ分野の強化を目的に、昨年11月、『スシローカフェ部』を発足。店舗で人気のこだわりスイーツを、流行の発信基地である表参道で提供するためポップアップカフェのオープンに漕ぎ着けた。
内覧会の冒頭、あいさつに立った同社執行役員の小河博嗣氏は、「通常の店舗では出店の難しい表参道で、ぜひスシローのスイーツを味わって欲しいとオープンした。当店の運営を通してお客様の声や表参道周辺のトレンドを吸収し、新たなスイーツの開発にもつなげていきたい」と話した。同店の運営で検証を進め、駅ビルやショッピングモールといった常設でのカフェ業態の出店を目指すという。
内覧会には、Twitterでのフォロワー数が100万人を超えるなど、10代女性から支持を集めるモデルの吉木千沙都さんが特別ゲストとして登場。「見た目もかわいくて、SNS映えするスイーツ。全種類をぜひコンプリートして欲しい」とPRした。「ガリジンジャーエール」など、すし酢やガリを使ったユニークなドリンクも用意した。
中央=吉木千沙都さん、左右はスシローカフェ部の林さん・恩智さん