食ビジネス支援施設「大阪フードラボ」誕生、日本初の“フードインキュベーター”
食に特化したビジネス支援施設「OSAKA FOOD LAB(大阪フードラボ)」が、大阪・中津にオープンした。ニューヨーク・ブルックリンをはじめ世界で広がりを見せつつある「フードインキュベーター」が、日本で初めて、食の街である大阪に誕生する。
阪急電鉄と阪急阪神不動産が、梅田エリアにほど近い阪急中津高架下に8月10日に開設した「阪急中津スクエア」(大阪市北区中津1‐1‐36)の中心を担う。
このほど開かれた完成披露イベントで、企画運営を担当するオフィスムスビ(大阪市西区)の鈴木裕子社長は「大阪のレジェンド経営者に見られるように、大阪には“やってみなはれ”精神がある。『やってみようよ』と肩を押せる場所にしたい。我こそはという人は連絡を」と呼びかけ、チャレンジャーを歓迎した。
同施設には、3店舗分のキッチン設備付きコンテナを用意。開業を目指す人のトライアルの場、新業態や新メニューのテストの場などとして活用できる。入居料は10万円から、最長6カ月入居できる。
アドバイザーとして人気飲食店の経営者が名を連ね、出店に必要な知識などを得られるサービスも受けられる。応援金制度も準備中。また、スペース内で開催される「スモーガスバーグ」などのフードマーケットにも優先的に出店できる。
スモーガスバーグは、ニューヨーク・ブルックリンで人気のフードマーケット。日本では、昨年10月に大阪で初開催され、大好評だった。今年も14~16日に開催し、人気店の新開発メニューが登場するほか、ブルックリンからも出店する。大阪フードラボを利用する2店も出店し、お披露目する。
〈食品産業新聞 2018年9月13日付より〉