吉野家「裏牛丼」発売、ネバとろ・アボチー・肉だく胡麻ドレ・おしんこ月見つゆぬきの4種、従業員の“まかない”メニュー調査から誕生

吉野家「裏牛丼」発売、肉だく胡麻ドレ牛丼・おしんこ月見つゆぬき牛丼・ネバとろ牛丼・アボチー牛丼
牛丼チェーン「吉野家」は9月8日、「裏牛丼」メニュー4種を発売した(一部店舗除く)。10月4日20時までの期間限定。

「裏牛丼」は、「肉だく胡麻ドレ牛丼」「おしんこ月見つゆぬき牛丼」「ネバとろ牛丼」「アボチー牛丼」の4メニュー。吉野家が従業員に対して行った社内アンケート「まかない調査」を基に、牛丼を食べつくした“従業員ならでは”の楽しみ方をメニューとして考案した。

「肉だく胡麻ドレ牛丼」(519円、以下税別)は、“肉だく”にした牛丼並盛に、胡麻ドレッシングをかけたメニュー。胡麻ドレッシングの酸味と甘みが、牛丼をより奥深くまろやかな味わいにするという。吉野家は、よく混ぜて食べることを推奨している。

「おしんこ月見つゆぬき牛丼」(519円)は、“つゆぬき”の牛丼並盛に、お新香と、セパレートした玉子の黄身をのせたメニュー。吉野家の河村泰貴社長オススメの食べ方で、七味をたっぷりかけて食べることを勧めている。牛肉とトッピングの温度差・食感の違いが絶妙だという。

「ネバとろ牛丼」(598円)は、牛丼並盛に、納豆・オクラ・とろろ・玉子をトッピングしたメニュー。ネバネバ食材を中心にした、さらっとしつつもスタミナのあるメニュー。よく混ぜて食べるとネバネバ感が増すという。

「アボチー牛丼」(598円)は、牛丼並盛に、アボガドとチーズをのせたメニュー。アボカドとチーズが牛丼と相性良くまとまっていて、独特のコクと風味を味わえる。牛肉の下にチーズを移動させると、チーズをより溶かした食べ方もできる。

なお、牛小鉢、玉子、お新香、納豆は別鉢で提供する。また、9月30日までは夏季期間のため、テイクアウトの玉子は半熟玉子に変更し、プラス10円となる。

〈「まかない牛丼」調査では従業員3149人が回答、No.1人気トッピングは「ねぎ玉子」〉
今回発売する“裏牛丼”は、2020年7月3日から7月10日にかけて、全店舗従業員2万人以上に対して吉野家が行った、「まかない牛丼」調査を基に考案された。

調査は、社内アンケートシステムを利用したWEB回答によって行われ、10代から60代の従業員、合計3149人が回答した。質問内容は、「まかないで牛丼を食べる際、備え付けの生姜や七味以外で好きなトッピングは何か?」「好きな牛丼のたれの量」「まかない牛丼の食べ方、食べ順、こだわり(自由回答)」の3つ。

〈好きなトッピングは「ねぎ玉子」「チーズ」「半熟玉子」の順〉
調査によると、「好きなトッピング」は、1位「ねぎ玉子」が1049人(33%)、2位「チーズ」が971人(31%)、3位「半熟玉子」が861人(27%)の順になった。そこから4位以下に続き、4位「キムチ」735人(23%)、5位「玉子」(23%)、6位「トッピングしない」618人(20%)、7位「お新香」400人(13%)、8位「肉だく」366人(12%)、9位「ねぎだく」302人(10%)、10位「納豆」160人(5%)、11位「のり」30人(1%)という結果となった。

性別ごとの結果では、男性1位が「ねぎ玉子」33%、2位「玉子」31%、3位「チーズ」27%。女性は「ねぎ玉子」「チーズ」が同率で34%、その次に「半熟玉子」が続いた。

年代別では、「チーズ」は10代男女・20代女性からの支持が高く、「ねぎ玉子」は20代男性と30代・40代女性から人気があったという。一方で、50代男性は約半数が「トッピングしない」と回答している。

〈「たれの量」は「ふつう」が1位〉
「好きな牛丼のたれの量」は、1位「ふつう」1279人(41%)、2位「つゆだく」1005人(32%)、3位「つゆぬき」425人(13%)。以下、4位「つゆだくだく」214人(7%)、5位「完全つゆぬき」(185人(6%)、6位「お皿で一丁(牛皿・ご飯別)」41人(1%)と続いた。

性別ごとでは上位3位までは男女ともに変わらないが、男性では4位「完全つゆぬき」98票(7%)、5位「つゆだくだく」79人(5%/)、6位「お皿で一丁」23人(2%)と続く。女性は「つゆだくだく」135人(8%)、「完全つゆぬき」87人(5%)、「お皿で一丁」18人(1%)の順となった。

年代別では、ほとんどの年代では、「ふつう」に続き2位「つゆだく」の順に支持が集まったが、男性30代~50代では、1位「ふつう」2位「つゆぬき」の順で支持を得た。

〈トッピングは“徐々に追加”派も多数〉
最後に、「まかない牛丼の食べ方、食べ順、こだわり」について自由回答で募った調査では、牛肉や玉ねぎ、たれや七味など、「従来の牛丼を美味しく食べる方法」に言及する人が非常に多く見られた。

また、店舗で働く従業員だからこその回答として、牛丼そのものを味わった後、味の確認しながら徐々にトッピングを追加する人も多かったという。回答の一例は以下の通り。

・「牛肉を半分ほど食べて味を確かめる。ご飯を少し食べて味を確かめる。牛肉を全部食べ終えたら、半熟玉子を入れて混ぜて食べる」(10代男性)。
・「トッピングなしで食べて味を確認!残り半分くらいをトッピングして食べる」(40代女性)。
・「玉ねぎを最初に一切れ食べ、たれの染み具合を見る。それから普通に食す」(50代男性)。
・「先に牛肉だけを食べて甘みとたれの濃さをチェックし七味などで調整をする」(50代女性)。