「茅乃舎分店アトレ恵比寿」オープン、「だし玉」投入で20代の取り込み目指す/久原本家

茅乃舎「だし玉」
「茅乃舎だし」を販売する久原本家グループ(福岡県糟屋郡)の久原本家は5月25日、「茅乃舎分店 アトレ恵比寿」をオープンする。

「茅乃舎分店 アトレ恵比寿」では新たな取り組みとして、和菓子のような彩り豊かな和風スープ「だし玉」を投入するとともに、これまで展開していなかった和惣菜の販売を開始する。従来の「茅乃舎」のユーザーは30代以上の女性がメインだったが、久原本家は「新業態で20代を取り込みたいので分店という形にした」としている。

「だし玉」は、茅乃舎こだわりのだしと味噌、厳選した素材を合わせた、彩り豊かな和のスープが手軽に味わえるのが特徴だ。味と彩りにこだわって3〜5種類の具材を使用し、1つずつ手作りしている。あおさ柚子、とまと玉、黒ごま玉(各税込388円)、南京玉、桜えび包、季節限定のとうきび玉(各税込486)の6つの味をそろえた。

調理も簡単で、「だし玉」を耐熱カップに入れて水を注ぎ、レンジで2分加熱すると、豊かな香りと深い味わいが広がる。自分へのご褒美や、手土産としての利用も推奨する。

「茅乃舎 和惣菜」は、だしのおいしさを生かして作った和惣菜で、袋のまま湯せんで温めるだけで調理できる。国産素材にこだわり、大豆の五目煮、ごぼうの土佐煮、さつま芋の甘煮の3品をラインアップしている。

また、「茅乃舎分店 アトレ恵比寿」では、「茅乃舎だしにゅうめん」を新発売する。もちろん、従来の茅乃舎だしや、フリーズドライシリーズの購入も可能だ。

【店舗概要】
△所在地

東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 アトレ恵比寿本館3Fコンコース

△営業時間
10時〜21時※緊急事態宣言発令中は20時閉店

△休日
アトレ恵比寿に準ずる

△店舗面積
約18平方メートル

△商品アイテム数
約50品(予定)

「茅乃舎分店 アトレ恵比寿」(イメージ)

「茅乃舎分店 アトレ恵比寿」(イメージ)

 
〈「茅乃舎」ヒットで売上高は1,500倍に〉
久原本家グループは1893年に醤油蔵の久原醤油として創業した。現社長の河邉哲司社長は4代目となるが、家業を引き継いだ時点では売上高2,000万円、社員数6人の規模だったという。直近の売上高は実に1,500倍の300億円、社員数は1,300人と、文字通り急拡大してきた。
 
きっかけは、化学調味料と保存料無添加のだし「茅乃舎」のヒットだ。本社に近い茅葺き屋根の直営レストランで提供していただし商品が好調だったことから、2006年に商品化に至ったという。現在、「茅乃舎」を購入できる直営店は、北海道から九州まで28店舗目を構えている。