マルハニチロ、17年秋季新商品は「充実食」の提案-伊藤社長

マルハニチロは30日、17年秋季新商品発表会を行ったが、伊藤滋社長(=写真)は新商品の考え方と事業の近況を説明した。

「14~17年度の4ヵ年中期経営計画『Challenge toward 2017』に取り組み、17年度は『成長への挑戦』への最終年度。16年度は営業利益263億円と統合後の最高益を上げ、中計最終年度目標200億円を前倒しで達成した。今年度は売上高9,000億円、営業利益240億円目標。第1四半期(4~6月)は順調に推移。

「17年消費社会白書」(㈱ジェイ・エム・アール)によると、消費者の食意識の最上位は食べることが好き、旬の食材に興味、食料品購入自体を楽しみと捉え、『充実食』が大勢であることから、17年秋季は人々の求める『充実食』の提案を行う。

また、4月に生産開始した冷食事業の基幹工場、新石巻工場で生産する商品(肉ガブッと!ぶ厚いハムカツ、ぶり照り)もある。

当社グループが成長分野と位置付ける冷食事業では、生産・供給体制を強化し、グループ全体の最適生産体制を敷き、生産性の向上を図り、事業のさらなる拡大を目指している。

家庭用加工食品では揚げる工程を加えた新しい魚の惣菜缶詰やヘルシーニーズに応えた低カロリー・低脂肪の鶏ささみを使用したソーセージなどを提案。また、今年10月には経営統合から10年を迎えるが、さらなる成長を目指し新たなマルハニチロの方向を示すブランディングプロジェクトを立ち上げた。

当社はマルハ、あけぼの、アクリなどのブランドがあり、社名も“マルハニチロ”が統合から10年となる。ブランド力について調査したところ、50~60歳代には浸透しているが、若い人には浸透度が弱い。当社が今後名実ともにトップメーカーになるためにはここでブランディングをしっかり考え、会社の成長につなげたい。正面からブランディングに取り組んでいく。

次期中計の策定にも入っている。グループ理念のもと、成長を続けたい」

–全文は本紙にてお読みいただけます。