イートアンド、家庭用冷食の春季新商品で餃子3品新発売 バリエーションを拡大し冷凍餃子市場の拡大・活性化に

イートアンド 取締役常務執行役員食品営業本部長・星野創氏
イートアンドは、「大阪王将」ブランドで展開する2018年春季の家庭用冷食新商品3品、リニューアル品10品を2月末から、全国で発売する。19日、東京ヘッドオフィスで新商品発表会を開催した。

2018年の提案指針は、「食卓にオドロキと満足を!!」▽冷凍食品のイメージを変える<感動体験>▽豊かで楽しい食べ方<シーン提案>▽忙しくても手軽に本格中華<簡便性>――とする。

その中で、今春の新商品3品はいずれも自社工場製造の餃子類で、「もっともっと餃子宣言!」をコンセプトとし、多様化する“餃子スタイル”に合わせて楽しめる多彩な餃子をそろえた。発表会であいさつした星野創取締役常務執行役員食品営業本部長は、「市場ではチルド餃子の販売金額を冷凍餃子が逆転したと見られる一方、冷凍餃子はまだ売場でのSKU数が少ない。冷凍餃子のニーズの高まりを“もっともっと”満たせるよう、バリエーションを拡げることで、さらなる冷凍餃子市場の拡大・活性化につなげたい」など説明した。

【大阪王将 羽根つき餃子 味噌だれ付き】(12個294g・たれ2袋)主力「羽根つき餃子」のバリエーション商品で、大阪王将店舗でも人気の味噌だれを添付。熟成信州味噌や老舗醤油屋の超特選醤油を使用して「濃厚なコク味」に仕上げた。「ご飯にとびきり合う羽根つき餃子を!」をコンセプトとし、ご飯にもよく合うのが特長。商品説明をした藤田貴博商品企画部食品商品開発グループマネジャーによれば、兵庫県を中心に関西で味噌ダレの餃子はポピュラーで、近年は全国に広がってきているという。オープン価格だが、「羽根つき餃子」と同程度の価格帯を想定する。

なお【大阪王将 羽根つき餃子】はリニューアル。肉の比率を約10%増量し、肉感をアップさせ、肉の旨味をより感じられるようにするとともに、より素材感を重視し、中華風調味料を減らし塩味を若干薄くすることで、たくさん食べやすいより自然な味わいに仕上げた。

【大阪王将 羽根つきチーズ餃子】(12個276g)「チーズ好きも納得の濃厚チーズ餃子」がコンセプトの新感覚餃子。ドイツ産のゴーダ、モッツアレラ、イタリア産のパルミジャーノ・レッジャーノ――の3種チーズを使い、羽根、具材とも「餃子&チーズ」の相性を追求した。「羽根つき餃子」同様、水なし油なしのカンタン調理が可能のフライパン調理専用商品。

藤田マネジャーによれば、国内チーズ市場は、16年に08年比35%伸長と需要が伸びている一方、冷凍餃子は市場にないほか、同社の調査では冷凍餃子の素材としてチーズへの要望は高まっているという。今回の商品は、チーズが好きな子どものほか、ワインと合わせて自宅で“餃子バル”、また、パスタなどイタリアンの食卓に合わせるといったニーズをターゲットとする。オープン価格だが、「羽根つき餃子」の1割強上の価格帯を想定する。

【大阪王将 ぷるもちえび水餃子 トムヤムクンたれ付き】(153g・たれ1袋)「おウチで手軽にアジアン気分♪」がコンセプト。春夏向けに、さっぱりしたアジアンテイストの食べ方を提案し、市場の拡大を目指す。「大阪王将 ぷるもちえび水餃子」と同様の餃子に、甘酸っぱくてピり辛のトムヤムクンのタレを添付する。タレは、レモングラス、カファライム、ココナッツミルクといったタイ料理でおなじみの素材を使用、えびとの相性も良く、サラダ風、冷麺のトッピングなどバリエーション豊かに楽しめる。ボイルか電子レンジ調理。オープン価格だが、「ぷるもちえび水餃子」より粒数が少ない分、若干安い価格帯を想定する。

なお、【大阪王将 ぷるもち水餃子】【同 ボリュームパック】【大阪王将 ぷるもちえび水餃子】の3品もリニューアル。皮を改良し、ぷるもち感をキープする新たな澱粉を配合することで、レンジ調理でもよりもっちりした食感が楽しめるようクオリティアップ。また、大豆酵素の力で、皮の黄色への変色を防ぎ、さらに白くなるようにした。これにより、夏場に暑くても火を使わずに調理できるレンジ調理での需要拡大を図る。

〈冷食日報 2018年1月23日付より〉

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