18年上半期の冷食協自主検査数量は0.3%減、3年ぶり前年下回る
日本冷凍食品協会が26日発表した2018年上半期(1~6月)の冷凍食品自主検査数量(認定数量)は32万1,247tで前年比0.3%減少した。わずかながら上半期として3年ぶりに前年を下回った。業務用は0.2%増と4年ぶりに前年を上回ったが、これまで牽引してきた市販用が0.6%減と4年ぶりに前年を下回ったことが影響した。
品目別で見ると、最大カテゴリー「フライ以外の調理」品は23万5,672tで0.4%減と3年ぶりのマイナス。そのうち最大品目「米飯類」は3.0%減4年ぶりのマイナスとなった。8割を占める市販用が3.5%減(小分類の市販用・業務用の前年比は本紙算出、以下同様)と減少に転じた。
「麺類」は3.3%減と2年ぶりに再びマイナスに転じた。9割弱を占める市販用が3.2万tと割り込んだ。
「餃子」は9.3%増と引き続き堅調。市販用が2桁増と牽引した。「しゅうまい」は4.5%減とマイナスに転じた。前年2桁増の市販用が16.7%減と落ち込んだ。一方で業務用は2桁増と回復した。「春巻」は2.0%増と2年連続で前年を上回った。75%を占める業務用が2.9%増と堅調。
「ミートボール」は3.2%減と3年連続の減少。市販用の2桁減が響いた。「ハンバーグ」は4.5%増と3年ぶりのプラス。市販用は微減だが、業務用が8.7%増と牽引した。「ピザ」は8.4%増とプラスに転じた。「グラタン」は6.5%増と2年連続プラスで回復局面に入った。
「フライ・あげもの類」カテゴリーは0.9%増と伸長した。最大品目の「コロッケ」が2.7%増と2カ月連続プラス、「水産フライ」は2.5%減と減少幅は縮小したもののマイナスが続いた。数量は少ないが「農産フライ」は1.3%減で2年連続のマイナス。「畜産フライ」は7.0%増、「カツレツ」は15.8%増と畜肉系は2年連続で前年を上回った。
「菓子類」カテゴリーは2.5%減と再びマイナスに転じた。そのうち「和菓子類」が5.8%減に、「洋菓子類」も3.6%減に、それぞれマイナス転じた。「ゼリー類」は1.3%増とプラスに転じたが、「パン類」は5.4%減と低迷した。パンは市販用が2割減となった。「農産物」は2桁減となった前年より0.5%減。3年連続で前年を下回った。そのうち「野菜類」は横ばい。「馬鈴薯」が1.4%減、「かぼちゃ」が11.8%減と苦戦した。「トウモロコシ」は39.3%増、「豆類」は11.2%増と、ともに前年大幅減から回復した。一方「ほうれん草」は3.3%増と堅調。市販用は伸び悩んだが、業務用が伸長した。
「果実類」は21.0%減。「みかん」が79.0%減と大幅に減少した。
〈6月単月2.7%増、業務が8.1%増〉
6月単月の認定数量は6万0,888tで前年同月比2.7%増となった。3カ月ぶりのプラス。市販用が3万5,886tで0.7%減と3カ月連続で前年を下回ったが、業務用が8.1%増と全体を牽引した。
品目別で「フライ以外の調理」は0.8%増とプラスに転じた。米飯が5.4%減、麺類は4.9%減とともに3カ月連続のマイナス。餃子12.5%増と40カ月連続で前年を上回った。しゅうまいは13.5%減と前年大幅増の反動から落ち込んだ。グラタンは16.6%増、ピザは27.4%増とともにプラスに転じた。
「フライ・あげもの類」は11.8%増と伸長。うちコロッケは16.7%増、畜産フライは21.7%増、カツレツ16.8%増と引き続き堅調、水産フライも19.3%増とプラスに転じた。
〈冷食日報 2018年7月27日付より〉