市冷協が消費者キャンペーン報告会、前年上回り4万超える応募

冷食日報 2018年9月11日付
首都圏市販冷食連絡協議会(市冷協、髙橋宏典会長=日本アクセス東日本営業部門関東エリア統括補佐兼広域第一支店長)は10日、東京都大田区の同協議会事務局会議室で、今年6月1日~7月31日に実施した消費者キャンペーン「毎日おいしい!冷凍食品キャンペーン」の報道向け報告会を開催した。

今年度のキャンペーンは、イベント出展の都合などもあり、前年より1カ月遅れての実施となったが、応募総数は4万1,499通と前年比4%増となった。応募内容の分析結果およびアンケート結果は要旨次の通り。

【コース別応募数】
応募コースは、5コース+Wチャンスで実施。コース別応募数は▽グルメカタログ 日本のおいしい食べ物「藍」コース=8,283通▽JCB ギフトカードコース(5,000円分)=2万6,252通▽ヨーグルトメーカーコース=1,090通▽ノリタケ27cm プレートたちつぼすみれコース=715通▽冷凍食品人気商品詰合せコース=5,159通――となり、当選者は各50人のため、応募数1位のJCBギフトカードコースの当選倍率は525倍にも及んだ。また、Wチャンスの冷凍食品工場見学(希望者のみ、ニチレイフーズ船橋工場で9月に実施)の応募数は1万0,173通あり、当選者数は40人なので、当選倍率は250倍とこちらも高い倍率となった。

【都道府県別応募数】
▽茨城県2,257(前年2,269)▽栃木県1,967(同2,071)▽埼玉県6,593(同6,284)▽千葉県4,536(同4,815)▽東京都9,430(同8,329)▽神奈川県7,983(同8,565)▽群馬県1,994(同1,542)▽静岡県2,401(2,058)――などとなり、東京、埼玉などで前年を上回った。

【世帯別構成比】
▽単身5%(前年5%)▽2人22%(同22%)▽3~4人58%(同55%)▽5人以上13%(同15%)▽無回答2%(同3%)――で、3~4人世帯が半数以上を占める構成比はここ3年で大きな変化はなかった。

【職業構成比】
▽専業主婦・主夫36%(前年39%)▽フルタイム20%(同23%)▽パートタイム・アルバイト32%(同26%)――などとなり、3年間で大きく変わってはいない。

【年代別構成比】
▽10代以下1%(前年1%)▽20代6%(同4%)▽30代17%(同15%)▽40代30%(同26%)▽50代18%(同26%)▽60代21%(同18%)▽70代以上6%(同9%)――などとなり、20~40代の若い世代が増加した。

【年度別応募回数の構成比】
▽初めて31%(前年30%)▽2回目13%(同20%)▽3回目12%(同14%)▽4回目以上42%(同34%)――と、「初めて」が安定的に3割以上ある一方、4回目以上のリピーターが顕著に増加。「2回、3回のリピーターが減っている点から、恒例キャンペーンとしての魅力づけを意識するべき」(報告書)とした。

〈アンケート結果=弁当が減少し夕食・間食が増加傾向〉
【〈1〉1カ月に何袋購入するか】

▽約10袋未満32%(前年23%)▽約10袋36%(同35%)▽約20袋24%(同29%)▽約30袋4%(同9%)▽約40袋以上4%(同4%)――と10袋未満が増加。「ボリュームパックが増えていることの影響がある可能性もある」(伊藤善之副会長=三菱食品低温事業本部長付部長)。

【〈2〉冷凍食品を食べるのはいつか】
▽朝7%(前年7%)▽昼(弁当)33%(同33%)▽昼24%(同27%)▽夕食22%(同20%)▽間食7%(同6%)▽おつまみ5%(同4%)――等。昨年とほぼ同じ構成比だが、年々弁当が減少し、夕食、間食が増加している。購入数とクロスで見ると、2016年に比べ約20袋、約30袋、約40袋での弁当構成比ダウンが顕著。その分は朝食、昼食の構成比が上がっている。

【〈3〉冷凍食品は生産から販売まで常に-18℃以下で管理されており、衛生的であることを知っているか】
▽知っている62%(前年59%)――と6割強で微増。一方、まだ4割近くが認知しておらず、継続した啓蒙が必要。

【〈4〉冷凍食品は急速冷凍するので作りたて・とりたての品質・栄養を保っていることを知っているか】
▽知っている73%(前年78%)――と、ここ3年間で7割以上が知っているとしたが、冷凍食品の大きなメリットであり引き続き啓蒙強化が必要。

【〈5〉主に食べる冷凍食品は何か(複数回答可)】
40代の場合▽おかず38%▽麺類(パスタ以外)10%▽パスタ20%▽米飯類17%▽スナック4%▽野菜10%▽フルーツ2%――など。年代ごとの構成比は大きくは変わらず、シニアに関しても他年代同様。

〈冷食日報 2018年9月11日付より〉