「おにぎりアクション2018」写真投稿でアフリカなどに給食100万食届ける 日産自動車、イオン、味の素冷凍食品など40企業・団体が参加/TFT
おにぎりにまつわる写真をSNSなどに投稿すると、写真1枚の投稿につきアフリカなど6カ国の給食5食分に相当する寄付(100円)を協賛企業が提供する企画だ。10日の記者発表会で、初参加となる味の素冷凍食品から下保寛常務執行役員が同社の取り組みを説明した。
本企画は国連が定めた10月16日の世界食料デーに合わせて15年から、毎年1カ月半実施している。17年までに累計27万枚の写真が投稿され、延べ100万人が参加、200万食の給食をアフリカ5カ国(ウガンダ、ルワンダ、エチオピア、タンザニア、ケニア)とフィリピンに届けた。この取り組みは昨年「アジア・マーケティング3.0アワード」(アジア・マーケティング連盟主催)で大賞を受賞している。今年は「おにぎり持って、最高のおでかけしよう!」がテーマ。家庭で楽しむおにぎりにとどまらず、ピクニックやキャンプなどお出かけの場でのおにぎりの投稿を呼びかける。TFTの特設サイト、フェイスブックなどのSNSに「#OnigiriAction」がついたおにぎり写真が対象となる。期間中に写真投稿20万枚、給食100万食を目指す。
今年は初参加の日産自動車がトップスポンサーとなったほか、イオン、オイシックス・ラ・大地、旭化成ホームプロダクツ、日本航空、IT企業のFiNC――など40の企業・団体が参加する。初参加には日産、味の素冷凍食品のほかに、象印マホービン、福井県、東川町(北海道)なども名を連ねる。協賛団体は寄付金を提供するだけでなく、さまざまなおにぎり企画を実施する。
日産自動車は「日産セレナでおにぎりアクション~家族史上最高のおでかけで、世界の子どもたちに給食を~」と題して展開する。お出かけシーンでのおにぎり写真に「#OnigiriAction #家族史上最高のおでかけ」を付けたSNS投稿に対して、給食10食分の寄付を行う。また幕張新都心など4カ所のイオンモールで関連イベントを開催する。
イオンは本州・四国・九州のイオン、イオンスタイルの約450店舗で「イオンおにぎりアクション2018」を展開する。対象のおにぎり関連商品をWAON カードで購入すると付与されるWAON ポイントを分け合う形で寄付を行う。対象商品はニチレイフーズや日本水産の焼きおにぎり製品など21社39品目。
TFT安東代表理事は「昨年のおにぎりアクションの広がりもあり、新たにケニアルシンガ島でも給食を始められた」と述べた。アフリカ貧困層にとって「給食が教育の機会と直結する」とTFTの活動へ理解を求めた。
〈味の素冷凍食品はおにぎり丸で参加〉
味の素冷凍食品は「おにぎり丸」でおにぎりアクションに参加する。おにぎり丸で作ったおにぎりの写真を「#おにぎり丸でおにぎりアクション #OnigiriAction」を付けてツイッターかインスタグラムに投稿すると、給食5食分の寄付のほか、投稿者の中から抽選で100人に「『おにぎり丸』×おにぎりアクション オリジナルコラボパッケージお米(1合)」を贈る。投稿期間は10月10日~11月20日。下保常務執行役員は「味の素グループはアフリカでいろいろな事業活動をしている。今回は日本の冷凍食品事業を通じてアフリカの子どもたちに貢献できる、ありがたい機会だ。皆さんと盛り上げていきたい」と意気込みを述べた。
会見後には「初めてのおにぎり作り」に挑戦する親子2組が、実際にインスタグラムへ投稿した。会場にテントを設置してアウトドアでのおにぎり写真を演出した。
〈冷食日報 2018年10月11日付より〉