首都圏・関西圏スーパー35店舗配荷率 メーカー別首位はマルハニチロ、幅広いジャンルで上位に/18年・秋の冷食日報店頭調査(2)
今秋の新商品配荷点数をメーカー別にまとめた【表3】。トップには103点でマルハニチロが立った。取扱いのべ点数650点に占めるシェアは15.8%となり、昨秋の1位、今春の2位に続いての上位。今秋の新商品数は15品と調査メーカーで2番目に多かったほか、前述の米飯「王様のソテーピラフ」に加え、7位の弁当品「【Ocean Blue】えび天ぷら」、11位の食卓おかず「【おいしいおかず】厚切りガブッと!白身魚フライ」や、24位のグラタン【濃厚ソースを楽しむDELI グラタン】シリーズなど、さまざまなカテゴリーで上位に入る商品があった。
2位は77点の日本製粉。今秋の新商品数が18品と、調査メーカーで最も多く、主力の準高価格帯パスタ「オーマイプレミアム」の新商品が配荷点数を押し上げている。
3位は76点の味の素冷凍食品。新商品数は5品と多くないが、首位の「しょうがギョーザ」をはじめ、4位の「味からっ」、11位の「大海老炒飯」が配荷率3割以上と上位だった。4位は66点のイートアンド。2大看板商品の「羽根つき餃子」「ぷるもち水餃子」を刷新して“新商品”として発売したことが押し上げた。
〈カテゴリー別、「弁当品」シェア低下傾向、「おつまみ」も減少〉
新商品の配荷状況をカテゴリー別で見ると【表4】のようになった。
トップの「おかず類」(おかず+弁当品+おつまみ)は292点で、全体に占めるシェアは44.9%と昨秋の40.8%を上回った。ただ、今春は53.6%あり、比較的少ない方ではある。「おかず類」の内訳は、「おかず(食卓品)」が171点と過半数で、弁当品は105品と「おかず類」の中で36%にとどまる。「弁当品」の比率は14年秋64.8%、15年秋57.7%、16年秋72.0%、17年秋48.7%と、明確に下がってきている(春も15年春66.1%、16年春48.8%、17年春40.2%、18年春28.5%)。一方、「おつまみ」は、今春全体でのシェアが15.2%、「おかず類」の中でのシェアが28.5%と、一大カテゴリーを形成するとも見られたが、今秋は全体でのシェアが2.5%、「おかず類」の中でのシェアが5.5%とトーンダウンしている。
カテゴリー別で「麺類」は188点で配荷点数シェアは28.9%。15年秋36.4%、16年春33.0%、16年秋32.1%、17年春35.8%、17年秋32.9%、18年春27.9%と推移しており、低下傾向だが今春からは横ばいだった。「麺類」のうち「パスタ」の構成比は68.6%で、例年同様7割前後で、構成比が低かった今春の51.5%から上昇している。
「米飯類」は72点で、配荷点数シェアは11.1%。17年秋12.3%、18年春7.1%など、例年10%前後で推移しており、市場が拡大している割には配荷点数は決して大きくはない。「スナック類」は80点で、シェアは12.3%。昨秋14.0%、今春11.4%で推移しており、概ね横ばいだった。
〈冷食日報 2018年11月26日付より〉