台湾産枝豆の輸入量、18年は1.4%減もシェア40.5%で11年連続首位/日台冷凍農産品懇談会
台湾の冷凍農産品製造者団体である台湾区冷凍蔬果工業同業公会(台湾公会:蔡敬虔理事長=大明食品工業董事長)と台湾貿易センターは3月8日、千葉市のホテルグリーンタワー幕張で「2019年日台冷凍農産品貿易懇談会」を開催し、日本側から輸入冷凍野菜品質安全協議会(凍菜協:川﨑順司会長=ニチレイ取締役執行役員品質保証部長)の会員をはじめとする日本の輸入販売企業や流通関係者ら88人、台湾側から台湾公会関係者・政府関係者ら58人、計146人が参集した。
同会合は今回が28回目。日台の冷凍農産物の生産と貿易に携わる関係者が一堂に会し、台湾凍菜の安定供給と品質向上、円滑な貿易体制の確立を目指した意見交換を目的としている。台湾側からは、台湾行政院農業委員会農糧署の胡忠一署長、台北駐日経済文化代表処(大使館)経済部の周立部長ら台湾政府関係者も参加した。
台湾冷凍枝豆・ほうれん草の生産、供給状況について、台湾貿易センター東京事務所の呉俊澤所長および、台湾公会の魏東啓氏によると2018年の日本の枝豆輸入量は前年比0.8%増の7万6,351トンと微増だったが、台湾からの対日枝豆供給は、前年比1.4%減3万0,904トン、金額ベースで77億1,196万円と微減となったものの、台湾のシェアは40.5%で大差をつけて11年連続の首位を保った(2位中国は8.2%増2万1,376トン・シェア28.0%、3位タイは1.0%減2万0,201トン・シェア26.5%)。一方、キロ単価は中国189円、タイ234円、台湾249円と台湾が高いが呉所長は「それに見合う農薬管理・品種改良・品質の高さでシェアを保てた」など述べた。冷凍ほうれん草の対日供給量は、56.7%増1,316トンと大きく伸びた。
19年の春作2万2,000トンまた、魏氏によれば2019年の生産予想は、枝豆の春作は4,000ha(18年春作4,414ha、秋作2,996ha)、ほうれん草は150ha(同150ha)で、製品数量では枝豆春作が2万2,000トン、ほうれん草が1,400トンだとした。
〈冷食日報 2019年3月11日付〉