「大阪王将 羽根つき餃子」が累計1億7000万パック突破、売上は前年比10%増/イートアンド 2020年3月期第2四半期
イートアンドが11月12日に発表した2020年3月期第2四半期連結業績は、売上高が前年比4.2%増147億7,900万円、営業利益が10.6%増5億1,100万円、経常利益が18.9%増5億1,000万円、純利益が57.1%増と増収増益となった。同日、東京証券取引所兜倶楽部で仲田浩康社長らが出席し、決算説明会が開かれた。
セグメント別で食品事業の売上高は7.5%増76億3,700万円、営業利益は22.2%増5億2,899万円と増収・増益。
仲田社長によれば、主力の「大阪王将 羽根つき餃子」の売上は前年比10%増と伸長。同品は、14年8月の販売開始以降、19年7月末までの累計販売数が1億7,000万パックを突破した。また、10月には「大阪王将羽根つき餃子」等の「羽根つき餃子シリーズ」の販売数が月間500万パックを突破したという。
イートアンド 仲田浩康社長
上期末の配荷店舗数は、焼餃子が前年比0.8%増2万2,557店舗、水餃子は1.6%増1万7,208店舗と引き続き拡大が続いている。食品事業の増益要因については「冷凍食品の販売が順調で、数量が伸びたことにより製造原価率が下がった。また、通販子会社の販売が好調で利益貢献している」とした。
今秋の新商品「大阪王将 羽根つきカレーぎょうざ」のここまでの手応えについては「“冷めてもおいしい”という餃子では今までになかった提案で、量販店によって餃子コーナーに置かれたり、お弁当コーナーに置かれたりしており、想定より順調にきている」という。外食事業の売上高は1.0%増71億4,100万円、営業利益は3.4%増1億6,757万円と増収・増益。
創業50周年を迎えた大阪王将の店舗で、「原点回帰」をテーマに黄色い看板や赤のれんといった、創業当時の懐かしい中華食堂をイメージした店舗改装を加速させるとともに、新メニューや期間限定商品を相次いで投入し、販売拡大に努めた。
当第2四半期連結累計期間は、加盟店10店舗(うち海外2店舗)、直営店2店舗の計12店舗を出店した一方、加盟店14店舗(うち海外4店舗)を閉店し、店舗数は、加盟店396店舗(うち海外47店舗)、直営店84店舗の計480店舗(うち海外47店舗)となった。
直近の取組として、8月中旬から冷凍食品「大阪王将 羽根つき餃子」「同 ぷるもち水餃子」のパッケージに、大阪王将各店舗で使用できる「200円割引券」(税込1,000円ごとに1枚使用可)を付与し、量販店で冷凍食品を購入した人を店舗に誘引するという、外食事業と食品事業の両輪を有する同社ならではのキャンペーンを実施。
仲田社長は「割引券の有効期限が12月末までなのでまだ回収段階だが、現段階での回収数は2万枚ほど。店舗で配布する割引券の回収率が2~3割、チラシではもう少し低い。約500万枚の配布なのでもう少し(回収率が)行くかなとは思っていた。当社ならではのフルライン型ビジネスモデルで初の試みで、最終結果を見て今後も検討したい」とした。
また、消費税増税・軽減税率導入の影響については「外食事業はベーカリー業態で若干影響も見られるが、大阪王将・ラーメン業態では持ち帰り需要もあり、今の所思ったほどの影響はない。食品事業の冷凍餃子は引き続き好調だが、軽減税率の影響かどうかは分からない」とした。
通期では、当初予想どおり売上高4.2%増304億円、営業利益9.7%増9億1,500万円など増収増益を計画する。
〈冷食日報 2019年11月15日付〉