日本水産、中華キット「今日のおかず レンジでつくる」中心に新顧客獲得に注力
日本水産はこの下期、家庭用冷食では今春発売したもち麦使用のおにぎり2品や、中華キット惣菜「今日のおかず レンジでつくる」シリーズを中心に、冷食市場で新たな客層を拡大する施策を強化する。
中野博史家庭用食品部長によれば、今春発売のもち麦使用のおにぎり「梅ひじきおにぎり」「枝豆こんぶおにぎり」は、幅広い世代に支持されているが、当初想定したように30代前後の女性の購買が強く、「比較的若い女性層で、コンビニエンスストアで買うものだったおにぎりを冷食で買うという需要を生み出している」と新規顧客の獲得に寄与しているという。
日本水産「梅ひじきおにぎり」「枝豆こんぶおにぎり」
また、こちらも今春発売し、今秋にリニューアル・アイテム拡充した新提案の中華キット「今日のおかず レンジでつくる」シリーズは、50~60代で冷食の新たな購買層を獲得しており、定番に定着した店舗では、回転も上がってきているという。
「今日のおかず レンジでつくる」シリーズは3月に中四国でTVCMを放映、下期の10月には首都圏でもTVCMを放映した。さらに、足元では店頭でディスプレイコンテストを実施。昨秋は「若鶏の竜田揚げ」などで日本水産の冷食では初めてディスプレイコンテストを実施し、約400店舗が参加した。今秋は「レンジでつくる」シリーズで想定を上回る約800店舗が参加して実施している。店舗の売場づくりに貢献するとともに、顧客との接点づくりで、同シリーズの新しい価値の訴求を進める。
そして、2019年で発売30周年を迎えた「大きな大きな焼きおにぎり」は、10月にTVCMを全国放映。下期も3月末まで、継続してキャンペーンなど販促施策を実施していく。
〈冷食日報 2019年11月21日付〉