数多のリニューアルで商品力を向上、日本水産「大きな大きな焼きおにぎり」30周年と新展開
「大きな大きな焼きおにぎり」は、前身商品「COOK FOR ME 焼きおにぎり」が1989年9月の発売開始と、今年で発売30周年を迎えた。冷凍おにぎりで売上ナンバーワン商品であるばかりでなく、家庭用冷凍食品を代表する商品として長年市場をけん引してきた。
そしてその間、トレーごとレンジ調理可能、トレーを切り離し可能にするなど、数多のリニューアルで商品力を高めてきた。
一方、冷凍おにぎり市場は16年上期に前年比9%増と拡大したものの、ここ3年はほぼ横ばいで推移している。その中では、女性の購入金額が減少している状況があり、19年春に女性の朝食をターゲットに、健康志向で人気のもち麦や雑穀を使用した「梅ひじきおにぎり」「枝豆こんぶおにぎり」を投入。おにぎりは単品あたりの売上金額が高い傾向があり、メニューのバラエティ化により新規顧客拡大と売場作りによる冷凍食品の新しい需要の開拓と創造を目指した。
この取り組みが成果を挙げ、19年度上期、同社の冷凍おにぎり売上高は前年比20%増と大きく伸長している。
〈食品産業新聞 2019年12月2日付より〉