日清フーズ 大豆ミートの「汁なし豆乳担々麺」「ガパオまぜ麺」など投入、“価値の創造につながる提案を”/2021年秋季家庭用冷食新商品・リニューアル品
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8月18日に開かれた発表会で、小池祐司社長は「価値の創造につながる提案を行いたい」とコメントした。リモートワークの拡大や外出自粛で内食機会は増え、冷凍食品の需要はより増えている。多様化したニーズへの対応として日清フーズは、これまでの軸である「簡単・便利」「本格」「健康」の3つに加え、年々関心が高まっているSDGsにも配慮した商品も提案する。
「スマート・イエナカ食」をテーマに、国産大豆の大豆ミートを美味しく食べられる商品として、2021年秋は「Smart Table」シリーズから大豆ミートを使った2つの商品を提案する。日清フーズによると、2020年度の「肉代替品」の推計販売金額は前年度比で約3倍にまで伸長したという。
消費者への大豆ミートに関するアンケートによれば、「健康に良い」「体にやさしい」などポジティブなイメージがあった。その反面、「高価である」「味が美味しくない」というネガティブイメージも強かった。そこで、美味しさを伝えることが最重要と捉え、今回投入の商品では、美味しく大豆ミートを食べられるメニューの選定などに力を注いだ。大豆ミートの原料は、2020年に業務提携したJA全農の国産大豆を使用している。
また、今回発売の「Smart Table 大豆ミート」シリーズは、JA全農のブランド「ニッポンエール」とのWブランドとして発売する。「ニッポンエール」は「日本全国47都道府県から届けられる日本産のたべものに、そしてにっぽんに、ここからエールをおくろう。」をコンセプトとしている。Wブランドにすることで国産素材の価値の訴求を目指す。
日清フーズ主力の「マ・マー THE PASTA」シリーズからは新商品1品とリニューアル品2品を発売する。2019年秋に全面刷新を行い、推計の販売金額は2018年比で6.6%増となっている。さらなる活性化のために、今回は主力品のブラッシュアップと新商品を追加した。
「青の洞窟」シリーズは主力の2品(ボロネーゼ・カルボナーラ)をリニューアルする。更なる満足度向上によってリピートにつなげるとともに、販促施策でトライアルの促進を目指す。今後高まる見込みの「付加価値ニーズ」に対応し、冷凍パスタの中でも最高クオリティのブランドを目指す。
業務用は、「IQF(バラ凍結)シリーズ」から新商品4品を投入する。同シリーズは、茹で時間約30秒の時短調理でコシの強い食感を実現できる冷凍タイプのショートパスタ製品。茹でてから冷凍しており、調理時間の短縮などに役立つ。今回は既存のペンネリガーテに加えて、フィジリ、リガトーニ、カサレッチャ、パッケリの4形状を追加する。新商品とリニューアル品は次の通り(価格はオープン)。
【新商品】
▽Smart Table 大豆ミートの汁なし豆乳担々麺(260g)
▽Smart Table 大豆ミートのガパオまぜ麺(260g)
▽Smart Table ル・ベトナミーズ 牛肉と野菜のフォー(105g)
▽マ・マー THE PASTA 4種きのこと北海道産生クリームの濃厚きのこクリーム(275g)
▽マ・マー いろいろ便利な ミートソースマカロニ(171g)▽同ナポリタンスパゲティ(240g)
▽マ・マー たらこスパゲティ(195g)
▽IQF(バラ凍結)フィジリ
▽IQF(バラ凍結)リガトーニ
▽IQF(バラ凍結)カサレッチャ
▽IQF(バラ凍結)パッケリ
【リニューアル】
▽マ・マー THE PASTA じっくり煮込んだ濃厚ボロネーゼ(290g)
▽マ・マー THE PASTA パルミジャーノ・レッジャーノの濃厚カルボナーラ(290g)
▽青の洞窟 牛肉と赤ワイン仕立てのボロネーゼ(290g)
▽青の洞窟 燻製パンチェッタのカルボナーラ(270g)
〈冷食日報2021年8月19日付〉