味の素冷凍食品、餃子ニーズ多様化に対応 おつまみと健康を切り口
家庭用では食卓における餃子の出現頻度が高まる中で、餃子メニューのニーズも多様化していることから、餃子のラインアップを強化。おつまみ向けと健康訴求の新製品を発売する。リニューアルでは冷食業界初として、「地鶏釜めし」のパッケージ素材の一部に紙を使用したフィルムを採用した。
家庭用では新製品3品、リニューアル品4品を、2月6日に全国発売する。
「黒胡椒にんにく餃子」(12個276g)は黒胡椒の刺激とにんにくの風味、豚肉のジューシーな肉汁とうま味を堪能できる、ビールとの相性抜群な餃子。味の素グループの知見を活かした調味技術と緻密なレシピ設計で、“ビールにとことん合う味”を追求した。調理方法はフライパンのほか、茹でる、煮る、揚げるに対応。
コロナ禍により家飲み需要が続いている中、食卓のおつまみメニューのマンネリ化で「自分好みの おつまみで家飲み時間を充実させたい」というニーズが高まっていることに対応した。
「シャキシャキやさい餃子」(12個276g)は中具の野菜が定番「ギョーザ」の約1.6倍入った餃子。シャキシャキ食感にこだわった野沢菜、大根、キャベツと、野菜と相性の良い南国麦豚を中具にたっぷり入れた。にんにくやニラといった香りの強い素材は使わず、中具の野菜や豚肉本来の甘み、うま味をしっかり味わえるのが特徴。生姜の香りと昆布だしがきいており、和食にも合わせやすい味わいに仕上げた。調理方法はフライパンのほか、茹でる、煮る、揚げるに対応。健康意識の向上で「普段の食事から野菜を積極的に摂りたい」というニーズが高まっていることに対応した。
「まんぷくからあげ」(450g)も新発売する。すりおろし玉ねぎに鶏肉をじっくりと漬け込み、醤油ベースに香味野菜のうま味をきかせた、しっとりやわらかいから揚げ。鶏肉は大豆・コーンなどを使ったエサで育てた若鶏だけを使用。たっぷり食べられる大容量(450g)サイズで、日々の食卓やお弁当作りをサポートする。調理方法は電子レンジまたは揚げる。
リニューアルは餃子類で3品、米飯1品。「レンジで焼ギョーザ」は皮をさらにもっちりとおいしく改良。「黒豚大餃子」は“油・水なし”の簡単調理に変えた。従来は水を入れる必要があった。「米粉でつくったギョーザ」は焼き目がより綺麗につくように改良した。
2021年秋発売の「地鶏釜めし」は、「手軽においしい炊き込みごはんが食べられる」「おいしさはそのままで塩分控えめだから、健康を意識して食べられる」と好評を得ている。この春はパッケージに使用している材質を、プラスチックフィルムから一部紙を使用したフィルムにリニューアルして、環境負荷の低減を図る。従来比で約9.7%のプラ使用量削減を見込む。
同社調べでは冷凍食品の袋パッケージの一部に紙を使用するのは、日本の冷凍食品業界初の取り組みだという。
〈業務用はロス削減スイーツ、スピード提供の餃子・焼売・米飯〉
味の素冷凍食品は2022年春季業務用新製品として、レンジ調理に対応したスイーツや簡便調理でスピード提供できる餃子、焼売、米飯など合計6品を、2月4日に全国発売する。
スイーツは「レンジでロスなし 濃厚ショコラテリーヌ(Bean to Bar Chocolate 使用)」と「レンジでロスなし 濃厚ショコラプディング(Bean to Bar Chocolate 使用)」の2品。電子レンジ調理対応でロスなく提供できる。
味の素冷凍食品「レンジでロスなし 濃厚ショコラテリーヌ」「レンジでロスなし 濃厚ショコラプディング」
「焼き目パリッと肉汁餃子」は約3分の調理で焼き上がる外食品質の餃子。「水もラップもいらない点心 ゴロッと海老の肉焼売」は水もラップの不要で電子レンジ調理約1分で提供できるのが特徴。「まん真ん中!チャーハン」は炊飯ジャー保温で8時間おいしさが長持ちするのが特徴。テーマパークなど幅広い年代が訪れる外食店に最適。こだわり品質の「キッシュフロマージュ」も新発売する。手間のかかるキッシュをオーブンなどで温めるだけで簡単に提供できる。
〈冷食日報2022年1月7日付〉