「日清本麺ゆず塩ラーメン」発表、うどん新ブランド「あぁ濃厚」立ち上げも/日清食品冷凍
冷凍食品の市場は拡大を続けており、特に2020年は新型コロナウイルスの感染拡大による「巣ごもり消費」の影響もあって売上は大きく伸長した。
2月7日にWEB上で開かれた会見で、上和田公彦社長は「コロナをきっかけに、新たなビジネスも出ている。消費者のネガティブイメージの「冷凍だから(悪い)」も減っている」と話す。家電メーカーでは冷凍室を拡張した冷凍庫の販売なども広がっている。
日清食品冷凍の調べでは2021年度の冷凍食品の市場規模(見込)は、前年比1%増の7,543億円になるという。中でも、冷凍ラーメンは伸長を続け、21年度は9%増になるとの予測だ。家庭内でラーメンの食シーンは拡大傾向にあり、冷凍自販機を使った販売やネット通販、フードデリバリーなど様々な販売方法が登場している。
こうした市場の動きから日清食品冷凍は、2022年度に向けてラーメン群を中心とした提案を行い、さらに成長のペースを速めたい考えだ。その中で「汁ありラーメン」は、今までの傾向として夏に需要が落ち込み、冬に需要の高まる商品だった。近年は、テレワークの普及で汁あり商品の需要は高まり、夏の販売数量は増えたという。
今回発売の「日清本麺」の新商品を通じて、これまで冷凍食品をあまり使っていなかった人に訴求する。今回は、女性人気の高いゆず塩味を投入する。
「日清本麺」は“ゆでたての麺”を味わえる商品群だ。今回の「ゆず塩ラーメン」は、魚介と鶏ガラの旨味が特徴のスープで、アクセントにゆずの香りを加えている。麺は、相性の良いストレート平打ち麺を使用している。
また、ラインアップを拡充することで、ブランド内の商品を試してもらえるようにするほか、全国でテレビCMの放映も予定している。
日清中華からは「冷凍 日清中華 ビャンビャン麺」を発売する。女性ユーザーに向けて話題性のあるメニューを投入し、支持の拡大を図る。「ビャンビャン麺」は、もっちりとした食感で食べ応えのある幅広の麺が特徴だ。唐辛子の辛みと黒酢の酸味を効かせた麻辣だれは、麺に負けないよう、濃厚な味わいに仕上げた。
汁なしラーメンは、日清食品冷凍の「冷凍 日清中華 汁なし担々麺」が前年比21%増、「冷凍 日清まぜ麺亭 台湾まぜそば」が28%増になるなど大きく伸長している。
また、将来的には棚1枚、リーチイン(ガラス扉付き冷凍冷蔵ショーケース)1本に冷凍ラーメンだけが並ぶ売場づくりを目指す。
冷凍うどんは、新ブランド「あぁ濃厚」を立ち上げた。もっちりとした麺に、コク深く濃厚なソースが絡む、口に入れた瞬間“あぁ”と顔がほころぶほどの満足感が味わえる新ブランドとして訴求する。商品は、「汁なしデミグラス牛カレーうどん」と「汁なし明太クリームうどん」の2品を提案する。
「汁なしデミグラス牛カレーうどん」は、牛肉の旨味を感じられる濃厚なデミグラスカレーソースが特徴だ。「汁なし明太クリームうどん」は、コクのあるクリームソースをベースに粒立ちの良い明太子を合わせた、濃厚な明太クリームソースとなっている。
〈日清食品冷凍 3月1日発売商品一覧〉
◆新商品
「冷凍 日清本麺 ゆず塩ラーメン」
「冷凍 日清中華 ビャンビャン麺」
「冷凍 日清 あぁ濃厚 汁なしデミグラス牛カレーうどん」
「冷凍 日清 あぁ濃厚 汁なし明太クリームうどん」
「冷凍 日清 スパ王プレミアム トマトとニンニク」
「冷凍 日清 スパ王プレミアム たらこ」
「冷凍 日清 もちっと生パスタ ペペロンチーノ」
「冷凍 日清 麺屋の炒飯 AFURI監修 柚子塩炒飯」
「冷凍 日清カップヌードル チリトマト炒飯」
◆リニューアル商品
「冷凍 日清まぜ麺亭 焼豚油そば」
「冷凍 日清もちっと生パスタ トマトクリーム」
「冷凍 日清カップヌードル 謎肉炒飯」
「冷凍 日清カップヌードル 謎肉炒飯 カレー」
「冷凍 日清カップヌードル 海鮮炒飯 シーフード」
〈冷食日報2022年2月8日付〉