フローズンミール「ロイヤルデリ」、“伝統的な洋食” 「シーフードマカロニグラタン」「ロイヤル欧風ビーフカレー」発売
【関連記事】プリマハム、ロイヤルホールディングス運営「森のビアガーデン」に協賛、メニューに香薫あらびきポークを提供
「シーフードマカロニグラタン」は4月22日、「ロイヤル欧風ビーフカレー」は4月26日にそれぞれ発売する。伝統的な洋食をテーマに開発し、家では手間がかかる本格的なメニューを気軽に楽める。
「ロイヤルデリ」は、家庭でレストランの気分を楽しんで欲しいという思いで開発を行っているという。今回は幅広い人から支持されている洋食を発売する。食卓に並ぶ機会が多い一方で、美味しくするには時間と手間がかかるため、本格的な味わいを手軽に楽しんでもらえるべく、新商品を投入する。
「シーフードマカロニグラタン」は特製のアメリケーヌソースと、コクのあるモルネソースを使用し、エビと貝柱をのせて焼き上げたグラタンだ。豊かな魚介の風味と濃厚な味わいを楽しめる。
また、期間限定で2種類のグラタンとブールを組み合わせた「#2種のグラタン食べ比べセット」(2,800円)も投入する。
「ロイヤル欧風ビーフカレー」は、創業時から培ってきた開発力やスパイスの調合技術を活かし、まろやかな口当たりと辛みの効いた味わいが特徴のビーフカレーに仕上げている。また、ビーフジャワカレーをセットにした「#2種の伝統カレー食べ比べセット」(2,400円)も発売する。
「ロイヤルデリ」は2019年に販売を開始した。同社グループで培ってきたレシピを活用し、世界各国の料理を提供している。新商品含めて現在は56品を発売している。
〈冷凍ミールは成長事業の位置づけ ハラル対応なども検討〉
同社グループは、外食やホテル、機内食などすべてのビジネスがコロナの影響を受け、売上と利益は大幅に落ち込んだ。事業の多くが「人の移動」に依拠しており、現在は「テイクアウト・デリバリーの強化」や、冷凍食品含む「食品事業の拡大」などを進めている。
その中で、「ロイヤルデリ」を含めた冷凍ミールは、成長事業に位置付けられており、「ロイヤルデリ」は、同社グループの食品事業の中で最も注力すべき商品と位置づけられているという。
4月20日に行われた発表会で、「ロイヤルデリ」の2021年度の売上高は前年度比で2.5倍になったと説明した。会員数は2.7倍に伸長したという。
ロイヤルデリ事業推進部部長の庵原リサ氏は「自分へのご褒美や、手間をかけて作られた食事で1日の疲れを癒やしたいなどの需要に応える形でも受け入れられている」と話す。また、ポップアップストアの展開やグループ店での販売などに力を注いだことも奏功したようだ。会員は40~50歳の女性が中心で、新規会員の約7割が仕事を持っているという。庵原氏は「忙しい女性が増え、コロナ禍では宅食の機会も増えている。この傾向はこの先も続いていくのでは」と予想する。
現在は「ロイヤルデリ」の積極的な拡販と共に、イオンのトップバリュー向け商品の開発などを進めている。今後は有力企業との連携による販路拡大や、代替肉を使ったメニューの開発、ハラル対象商品の検討などを行っている。
ロイヤルホールディングスの常務執行役員で、ロイヤルコントラクトサービス社長の佐々木徳久氏は「今年から商品開発を主役に、各社のノウハウを集約させる。『ロイヤルデリ』も他のブランドを活かしたシリーズなども出しやすくなるのでは」と語った。
ロイヤルコントラクトサービス社長・佐々木徳久氏
〈冷食日報2022年4月25日付〉