1月のビール4社のビール類販売、昨年の政策在庫反動の裏で6.7%増

本紙が推定した1月のビール4社のビール類販売数量は、前年比106.7%の1,975万c/s(大瓶20本換算)となった。しかし、これは「特殊な要因による異常値」(メーカー)。一昨年の12月に政策的な在庫出荷があり、その反動で昨年1月は前年比90.5%となっていた。その裏にあたる。営業日数は変わらない。

旬ごとにみれば上旬が、営業日数が1日少ないが103.8%、中旬は日数が1日多いこともあり120.5%、下旬は前年と同じ日数で98.6%。メーカーでは「中旬まででほぼ在庫の反動の裏は抜けて、下旬はほぼ実需を反映しているのではないか」との見方だ。

昨年なくて今年の1月にあった新商品は「ヱビス with ジョエル・ロブション 余韻の時間」(24日)、「ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉」(31日)、「クリアアサヒ 桜の宴」(昨年2月2日→1月31日)。リニューアルでは「金麦」(17 

日)、「麦とホップThe gold」の分が大きい。

2月の展望は、昨年はうるう年で、2月29日があったが、今年は1日少ない。しかし祝日の2月11日が今年は土曜日になるため、出荷日数は変わらない。「相殺されるため、さほど影響はないのではないか」との見方が強い。「昨年、2月までエリアの局所的には在庫の反動が続いたことはプラスの要素にはなる」との見方もある。また、例年以上に春デザイン缶が棚割りを賑わせそうだ。