2016年輸入酒銘柄別ランキング ワインは「アルパカ」が圧倒的トップ、ウイスキーは「ジムビーム」、スピリッツは「ビーフィーター」が首位

本紙が毎年集計している2016年の輸入酒銘柄別ランキングがまとまった。ここでは、カテゴリー別のトップ10を紹介する(単位はすべてc/sで、アンケート回答に基づく。※印は本紙推計。ランキング詳細は後日、資料面に掲載予定)。

ビールカテゴリーでは、数量で最大規模を誇る韓国産新ジャンルが前年に続き、軒並み数を落とした。海外ブランドビールも全体的に不調ながら、明暗が分かれた。トップブランド「ハイネケン」は微減、2位「バドワイザー」は12%増。「コロナ」も10%増と伸長した。ベルギービールは、トップブランド「ヒューガルデン」1割増。「シメイ」1割減。数字は小さいが、クラフトビール最大ブランドの「ブルームーン」も9%増。

ワインは、チリ「アルパカ」が今年も41%増の142万c/sと、2位と3位の合計を上回る「輸入ワイン最大」ブランドとなった(表内の数字はサンタヘレナの総量)。

輸入ワイントップ2だったアメリカ「フランジア」、「カルロロッシ」は、共に約1割減。4位以下はチリ産が続き、上位10ブランド中7ブランドがチリワイン。EPA締結や国内瓶詰で価格優位性のあるワインが市場を独占している。

スパークリングワインは、シャンパーニュ「モエ・エ・シャンドン」が圧倒的トップ。シャンパーニュは、トップブランドの多くが数字を公表していないが、「マム」「ペリエ・ジュエ」は共に2ケタ増となった模様。また、「ヴーヴクリコ」も前年に続き、約1割増となったようだ。全体的にシャンパーニュは微増、スパークリングワインは微減の傾向。