第11回日本酒フェア開催、今年は6,600名が来場-日本酒造組合中央会
日本酒造組合中央会は17日、池袋サンシャインシティで第11回全国日本酒フェア及び、第105回平成28酒造年度全国新酒鑑評会公開きき酒会を開催した。また、今年からは会に先立って、前日に国内外のメディアや各国の大使を招待したプレイベントも開催。
プレイベントの主旨について同組合需要開発委員会の七田謙介氏(写真=天山酒造・佐賀)は「当組合では、世界から注目の集まる2020年、また、2020年以降を見据えて、世界に誇るレガシーとして“國酒”である日本酒の魅力・日本酒文化を広く国内外に伝えていきたいと考えている。本プレイベントは、報道関係者、各国大使館、経済団体、大学関連、観光庁の皆様をお招きして、昨今の海外への輸出状況や“日本酒フェア2017”の開催趣旨、直近の取組を紹介することで、日本酒への理解・造詣を深めて頂く、本年より一般公開に先駆けて開催されるもの」と説明し、「本プレイベントでは、世界に日本酒を広める啓発活動の一環として、日本が世界に誇る方をお招きして、特別講演を行って頂く。第1弾は2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞された東京工業大学の大隅良典特任教授をお迎えする。また、酒類総合研究所の後藤奈美理事長にも登壇して頂き、きき酒のポイントやコツなどについてレクチャーして頂く。今後も日本酒フェアでは、世界で活躍する方をお招きしていく」と話した。
16日に開催されたプレイベントでは、約200名の大使や関係者が来場し、大隅氏の講演後に行われた懇親会では日本各地の日本酒と料理を楽しんだ。
17日は日本酒フェア、全国新酒鑑評会公開きき酒会共に開場前から長蛇の列ができ、注目度の高さが伺えた。当日の参加者は6,600名となり、昨年から300名増となった。
同組合の篠原成行会長(桜うづまき酒造・愛媛)は「日本酒フェアについては、地域の特色を全面に押し出した日本酒が目白押し。食文化や地理的条件で異なる、各地の日本酒の味わいを楽しんで頂きたい」と話し、全国新酒鑑評会公開きき酒会については「日本全国の各蔵が、自らが持てる技術を投入した日本酒が一堂に会するもの。技術力の高さを感じてもらえれば」と話した。