5月の酒類課税数量は前年比13.5%増、1~5月累計でも4.0%
国税庁が発表した5月の酒類課税数量は76万7,721klで、前年比13.5%増の2ケタ増となった。1~5月の累計でも4.0%増となり、酒税法改正による仮需の影響が見られる。
清酒は5.9%増となっており、9カ月ぶりのプラス。焼酎も甲乙共に5か月ぶりのプラスとなった。調味料としての側面が強いみりんも仮需が発生し11.6%増。各団体が発表した数値を勘案すると、6月は10%近いマイナスが予想される。
今回の酒税法改正で一般紙やテレビに最も大きくクローズアップされたビールは13.3%増。こちらも本紙推計で6月は10.7%減となっており、1~6月累計では100%前後での着地となるだろう。
ワインは国産では12.9%増のプラスになったものの輸入分が13.8%減と足を引っ張り合計で7.1%減。ウイスキーも同じく国産でプラス、輸入でマイナスとなったが、全体では31.8%増と大幅増。ブランデーは国産、輸入共に大きく落ち込み11.3%減となった。
スピリッツ類は33.7%増となり、元来の好調に仮需がプラスされたような形となっている。