白鶴酒造、「日本酒でマリアージュ」2タイプを発売
開発の背景として、共働きの増加や単身世帯の増加、個食化、少子高齢化など、社会環境の変化に伴い、中食の拡大、簡易調理の素の訴求など、自宅で手軽に食べられる食品が求められていることから、「惣菜などと同時購入させるマーチャンダイズに対応した商品が必要と考えた」(同社)。また、日本酒を購入する際は、日本酒に合わせて料理を選ぶよりも、料理に合わせて日本酒を選ぶ人が多いことが判明し、「さっぱりした/こってりした」料理と一緒に楽しめる日本酒の開発に至った。
同社では「日本酒と料理の相性」について長年研究しており、「バランス」、「ハーモニー」、「ウォッシュ」の3つの基本形を提唱している。今回は「バランス」に着目し、料理の味わいとバランスのとれた酒質設計を行った。300mlのため、惣菜と一緒に購入しても重くなく、試し買いしやすく、手ごろな価格で提供できる。
「さっぱり料理に爽やかなお酒を」は、爽やかに香る綺麗な味わいの酒質で、相性の良い料理は、刺身、寿司、冷奴、湯豆腐、酢の物、焼き魚、煮魚など。「こってり料理にコクと旨味のお酒を」は、コクと旨味リッチな深い味わいの酒質で、相性の良い料理は、揚げ物、餃子、お好み焼き、鰻の蒲焼、焼肉、チーズなど。
また、同商品は素材ではなく、味わいに着目した商品のため、精肉や鮮魚、惣菜、冷凍食品コーナーなど、それぞれの売場に販促物を使用することで、幅広い販売チャネルにクロスMD提案を行っていく。また、パック商品のため冷ケース上などに陳列時、お客が商品を落として割れる心配もないことも訴求する。
〈食品産業新聞 2018年2月19日付より〉
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