キリン×亀田製菓×ハブの「柿の種 パドロン風味」、HUB店舗限定で発売

HUB店舗限定「亀田の柿の種 パドロン風味」
亀田製菓は、キリンが支援している岩手県遠野市で生産された野菜「遠野パドロン」を使用した「亀田の柿の種 パドロン風味」を開発、ハブの展開する英国風パブ・HUB店舗(105店舗中89店舗)で、スピードメニューとして、6月9日から発売する。スピードメニューとは、ドリンクを注文したときにドリンクとともに購入できる、スピーディーなおつまみのこと。1袋30g、税込250円。

パドロンは、スペイン原産のトウガラシ品種のひとつで、遠野市のアサヒ農園が日本栽培を始めた、ビールのおつまみに最適な野菜。唐辛子よりも甘辛、旨辛という。スペインでは、油で揚げたものがタパスとしてお馴染みで、日本での枝豆のような位置付けという。今回、収穫したての遠野のレッドパドロンを冷凍保存し、フリーズドライ製法で粉末化したパウダーを味付けに使用した。

左からハブ・井上氏、亀田製菓・塚本氏、キリン・野村氏

左からハブ・井上氏、亀田製菓・塚本氏、キリン・野村氏

キリングループは、復興応援キリン絆プロジェクトとして、2011年から東日本大震災復興支援に取り組んでいるが、その一環として、キリングループとホップの契約栽培で55年の歴史があり、ホップの国内生産量トップの岩手県遠野市で、ホップの生産支援だけでなく、ビールのおつまみ野菜「遠野パドロン」のブランディングなどにも取り組んでいる。「遠野市のホップ生産者は、昭和49年度は239戸だったが、平成28年度は35戸と減少し続けている。キリンでは、“ホップの里からビールの里へ”として、新たなビアカルチャーを醸成し、前例のないイノベーションに挑戦していく」(野村隆治執行役員CSV戦略部長)。

亀田製菓は、「亀田の柿の種」で、様々な味の展開や商品ラインナップの拡充・海外展開を行っている。「料飲店では初めての試みとなる。これまで、柿の種は家庭内での喫食がほとんどで、料飲店でのマーケティングを練っていたところに話が来た」(塚本肯志執行役員国内事業グループ営業本部長)。

「英国PUB文化の普及」「感動文化創造事業の展開」を掲げるハブは、スピードメニューにメーカーとのコラボを行ったのは初めて。「オリジナルのスピードメニューは、他社との差別化にもなる。拡大していきたい」(井上泉佐取締役)としている。

「亀田の柿の種 パドロン風味」協力イメージ

「亀田の柿の種 パドロン風味」協力イメージ

このたび、3社が、それぞれの企業活動に賛同し、コラボレーションが実現した。キリングループでは、2014年にパドロンをビアレストランで期間限定でメニュー採用したり、また15年には大手スーパーでも販売した。今回の「亀田柿の種」を、家庭用にビール類に景品付オンパックする可能性もあるとした。

〈酒類飲料日報 2018年6月5日付より〉

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