令和2年2月の訪日外客数は約6割減少、東アジアは7割減、新型コロナが影響
日本政府観光局(JNTO)が発表した2020年2月の訪日外客数(推計値)は、2019年2月比58.3%減の108.5万人となった。1~2月の累計は374.6万人で29.2%減。訪日外客とは、外国人正規入国者から、永住者等を除き一時上陸客等を加えた旅行者数のこと。駐在員やその家族、留学生等の入国者、再入国者は含まれる。
同局によると「2019年は2月であった春節が2020年は1月になったことの反動減に加え、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が流行し、団体ツアー等の販売が禁止されたため中国市場が減速(前年同月比87.9%)するなど、東アジア市場において訪日外客数が前年同月を大幅に下回った(東アジア4市場=韓国・中国・台湾・香港計で71.9%減)こと、東南アジア市場や欧米豪市場でも前年同月比20%以上減少した国があったことが、訪日外客数全体が前年同月を大幅に下回る要因となった」と大幅な減少について分析する。
その一方でインドネシア(0.3%増)やベトナム(1.3%増)、豪州(1.8%増)が増加したほか、フィリピン(12.9%増)、ロシア(19.6%増)の各国は大きく伸長し、2月として過去最高を記録した。同局はいずれも「航空便の新規就航やプロモーションの効果が表れたため」としている。
〈酒類飲料日報2020年3月26日付〉