アメリカは都市封鎖で酒類販売額5割増、スピリッツは75%増に/ニールセン調査

アメリカの市場調査会社ニールセン社によると、アメリカの酒類売上高はロックダウン後の3月15~21日、前年比55%増となった。

カテゴリー別伸び率のトップはジンやテキーラ、プレミックスカクテルを含むスピリッツで75%増、ワインも66%増、ビール42%増。さらにオンラインショップでは、ワインを含む酒類の売上が、前年比243%増と伸びを記録した。

ロックダウン下では「頻繁に買い物に行けない」という状況から、大容量ワインの需要が高まっており、3Lボックスワインは同時期136%増、5Lボックスワインは66%増。 同社は、「ロックダウン後の状況から今後の市場について語るのは難しい。失業などの経済的影響もここには反映されていないが、ワインの消費層はビールよりも所得が高い傾向にあるので、景気低迷の影響は受けにくいのでは」とみる。

ちなみに、同期間のスキャナーデータによると、8~11ドルのワイン販売量は44%増だが、15~20ドルは62%増、20~25ドルは75%増、25ドル以上のワインも61%増と、中・高価格帯のワインも好調に推移している。

なお、近年アメリカで大きなブームとなっているアルコール入り炭酸飲料「ハードセルツァー」は同週、456%増を記録した。

〈酒類飲料日報2020年4月7日付〉