完全ノンアルコールバー「0%」六本木にオープン、ヴィーガンフードも展開、“年齢や国籍を超えたすべての人へ”
完全ノンアルコールのバー「0%」が7月16日、東京・六本木にオープンする。
「宇宙にできた最初のバー」がコンセプトというだけあり、全面ガラス張りのスペーシーでクールな空間には、遊び心あふれる仕掛けも満載。ノンアルコールでも不思議な高揚感が味わえる。
7種類揃うノンアルコールカクテルを監修したのは、今年の「The World’s 50Best Bars」で五冠を達成した世界No.1バーテンダー後閑信吾氏(渋谷「The SG Club」)。
緻密に構成された香りのバランス、洗練された味わいに加え、デコレーションボトルに入ったシグニチャーカクテル「ゼロになる」(1,500円)や、バブルガンを使った「アイスランドバブル」(1,200円)など、五感を刺激する世界最先端スタイルの「カクテル」をノンアルコールで構築した。
なかでも、ヒマラヤ山椒がさわやかな余韻を残すカクテル「Nepalade~流星ジャーニー」は、スピーカー内蔵サングラスから流れるASMRサウンドと共に味わう趣向。まさに「流星ジャーニー」感覚が楽しめるおすすめの一杯だ。
ワインの代わりに「ナチュラルワインテイスト」としてオンリストしたのは、コンブチャ(お茶がベースの発酵飲料)だ。発酵による奥深いフレーバーは、まさに「ナチュラルワインテイスト」。また、ワイン醸造用ぶどうを使った「リッチワインテイスト」のジュースも赤・白を揃えた。どちらも、多くの「ノンアルコールワイン」にありがちな「物足りなさ」とは無縁で、食事と合わせて楽しみたくなる。
ノンアルコールのワインだけでなく、ノンアルコール「ビール」や、最近増えているノンアルコール「スピリッツ」を使ったカクテルがないのも興味深い。「お酒が飲みたい人が飲みたい味」ではなく、本当にオリジナルで新しいドリンク体験を提供したいという思いが伝わってくる。
〈年齢や国籍を超えたすべての人へ「心も0%にできる」体験を〉
フードはすべてヴィーガンというのも、「年齢や宗教を超えてすべての人に楽しんでほしい」との思いから。
さらに、国籍やバックグラウンドも多彩なスタッフは皆、バイリンガル。5カ国語が話せるスタッフまでおり、カフェやレストランにはない「バーならではの距離感」でゲストをもてなしてくれる。
店内のあちこちに配置された鏡やネオンを使ったアートピースも、近未来感を盛り上げる。今秋オープン予定のアートコンプレックスビルの1階というロケーションで、ギャラリースペースとしても使える個室も完備した。クリエイターやアーティストらが集う場所にもなりそうだ。
プロデューサーの山本麻友美さんはお酒が苦手で、レストランやバーに行ってもジュースや炭酸飲料しか選択肢がないことに寂しさを感じていたという。
プロデューサーの山本麻友美さん
「ニューヨークやロンドンに増えているおしゃれなノンアルバーが日本にもあればいいのに」と、1年かけてこのプロジェクトを立ち上げた。宇宙をテーマにしたのは、「いつか人類が宇宙に移住したときには、種族も惑星も関係なく楽しめるバーを創りたい」との思いがあるからだ。
店名の「0%」には、アルコールが0%という意味だけでなく、「心を0%にしてほしい」との気持ちが込められているという。
情報の海やさまざまな誘惑から解放され、心を浄化できる場所が、どこか猥雑な六本木のど真ん中にあるというのも面白いではないか。
〈「0%」店舗情報〉
◆住所=東京都港区六本木5−2−4ANB Tokyo 1F
◆営業時間=10時~22時
なお、しばらくは公式サイトから予約制。
◆予約=ノンアルコールバー「0%」公式サイト
http://0pct.tokyo/