サッポロビール クリームチーズに合わせる「クリチーとルービー」誕生、“ホッピンガレージ”で商品化、森永乳業のチーズ研究者とコラボ
今回、開発したのは「クリチーとルービー」。「ホッピンガレージ」16品目になる。コクのあるクリームチーズとのマッチングを追求したペールエール。白ワインのような爽やかな香り。アルコール6%。
ウェビナーにはサッポロビール新規事業開拓室土代裕也氏、同商品・技術イノベーション部成瀬史子氏、森永乳業チーズ開発研究者川上真理氏が登壇した。
サッポロビール 土代氏・成瀬氏と森永乳業チーズ開発研究者の川上氏
土代氏は「ホッピンガレージ」について「お客様との共創によるビールづくりを展開する当社初のD2Cビールブランド。魅力的な人々の人生ストーリーをもとに多様性あふれるビールを生み出し、そのストーリーを味わいながら飲むという、これまでにないビールの楽しみ方を届けている。通年販売のフラッグシップ“ホッピンおじさんのビール”に加えて、人生ストーリーをもとにつくった新作ビールを2カ月に1回の頻度で販売している」と述べた。
※D2C=Direct to Consumer。メーカーから消費者への直接販売。
定期便を契約すれば、スターターキット(オリジナル絵本、オリジナルペアグラス、マグネットステッカー)がもらえるほか、2カ月に1回、新作ビールと、人生ストーリーを絵本でまとめたストーリーブックを届ける。定期便利用者は3,000人を超えている。
今回の人生ストーリーの主人公は、森永乳業でチーズの研究開発に従事する川上真理さん。「クリームチーズとビールで旦那様と晩酌するのがお気に入りの時間」ということで、クリームチーズに合わせるビールを共創することになった。
成瀬氏はRTDやノンアルコールビールなどの開発も手掛け、ソムリエの資格も持つ。クリームチーズのコクを受け止めるしっかりとしたボディでアルコールは高めの6%。「チーズだからといって白ワインのようなフルーティーなビール、というのではなく、ビールらしいコクを追求した」という。
結果、カラメル麦芽×ネルソンソーヴィン×上面発酵の組み合わせを採用した。
「特定のお料理に合わせるビールの開発は経験がなかったが、私自身、クリームチーズ好きなので、楽しくチャレンジした。カラメル麦芽の最適な使用と、ネルソンソーヴィンのレイトホッピングでの採用が味わいの決めてとなった」(成瀬氏)
「クリームチーズをひきたててくれる華やかで濃厚なビールだ。一企業ではできない体験ができた。クリームチーズを使ったグラタン、パスタなども合うと思う」(川上氏)
「森永乳業様という企業が一個人を応援するという形は新しく、センセーショナルな取り組みとなったのではないか」(土代氏)。
◆サッポロビール「ホッピンガレージ」公式サイト
〈酒類飲料日報2022年6月13日付〉