ニッポンハムグループ展示会・東京会場が開幕、簡便提案や調達力の訴求も

ニッポンハムグループの「2017年ニッポンハムグループ展示会」が18日、幕張メッセで開幕した。20日まで開催する。メインテーマを「つなぐチカラ」、サブテーマを「元気な明日 応援プロジェクト」とし、“元気な明日”につながる様々な提案を行った。

展示会場では、消費者・得意先視点で商品をゾーニングするとともに、伸びる市場への提案強化として健康ゾーン、簡便ゾーンの設置と業務用・惣菜コーナーの強化を行った。出展商品数(リニューアル含まず)はコンシューマー新商品118品、業務用新商品82品の合計200品。また、今年は、東京(1月18~20日)・大阪(1月26、27日)・福岡(2月2日)に続き、宮城会場(2月9日)を追加し4会場で開催する。来場予定者数は2万7,200人(前年2万3,747人)を見込む。

東京会場は、最初に企業メッセージとして「グローバル企業への加速」を推進するニッポンハムグループの海外拠点、海外市場展開を紹介した。その上で、▽健康ゾーン(研究・開発で明日の元気を応援)、▽簡便提案ゾーン(おいしさと手軽さで豊かな食卓を応援)、▽水産・乳製品ゾーン(水産・乳製品で健やかな暮らしを応援)、▽業務用ゾーン(技術力と調達力でプロ仕様を応援)、▽調達力ゾーン(生産・調達力で商品開発を応援)、▽プロモーションゾーン(ハム・ソーセージで夕食作りを応援)、▽BBQプロモーションゾーン、▽エリアプロモーションゾーン、▽ニッポンハムグループとスポーツゾーンの各エリアで提案を行った。

このうち、「簡便提案ゾーン」では、生活者のライフスタイルが変化する中で、ニッポンハムグループの強みである品質、美味しさ、手軽さ(お求めやすさ)に簡便性を取り入れた新商品を提案した。まず、「メインダイニング」シリーズとしてフランクフルトにイタリア産長期肥育豚ドルチェポルコのバラ肉を巻いた「BRWurst(ビーアールヴルスト)」、イタリア料理のポルケッタをヒントに開発した「ロールステーキ」(味付けした豚ばら肉をまいたローストポークなど)、無塩せきの「アンティエ ディナーヴルスチェンレモン」「同ブラックペッパー」などを手軽ながら夕食のメイン食材に提案した。その他、シャウエッセンにぴったりのフリーズドライスープ、チキチキボーン30周年、中華名菜リッチスタイル、昨年の肉厚のハンバーグに続く「極み焼ローストチキン」などメイン商品をさらに強化した商品を紹介した。また、袋のままレンジできるチルドカレー、具だくさんのおかずになるスープなど新分野の商品も提案した。

さらにシャウエッセンに次ぐブランドとして、「豊潤あらびきポークウインナー」を紹介した。豚肉を使用し豊かなコクのある味わいで、独自の多段階加熱製法で驚きのジューシー感を実現した。2月20日発売、90g×2で希望小売価格は税別445円。

食肉を中心とした「調達力ゾーン」では、ブランド食肉とこれらを使った加工食品を紹介した。輸入牛肉では米国産の新ブランド「アンガスバレー」を前面に押し出した。アンガス種限定で、コロンバスバレーなどワシントン州とその周辺の指定農場から集荷し、タイソン・パスコ工場限定で生産した。同工場はラインスピードが他の工場に比べゆっくりしており、丁寧な作業が行われている。1週間の処理頭数は3,000頭、マックス4,000頭、現地2月に生産を開始し3月から入荷する。

イタリア産長期肥育豚ドルチェポルコは、食肉とともに、バラ焼豚、肩ロース焼豚、極み揚シリーズとしてドルチェポルコ使用ハムカツなどの加工品、ギフトセットを提案した。

また会場では「将来世代の食の確保」と題したセミナーを開催し、食肉需給の課題と、これに対するニッポンハムグループの取組みを紹介した。