コンパートメント適用で英国Aviagen社から初生ひなの輸入再開-農水省
農水省は1日、英国からの初生ひなについてコンパートメント主義を適用し、日本が認定するAviagen社の60施設からの輸入停止措置を解除した、と発表した。同国は、世界の種鶏供給の9割を占めるなど、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の発生に伴う種鶏供給の停止は、日本の養鶏業の生産体制を大きく揺るがす問題として長年横たわってきた。今回の適用により、英国で新たにHPAIが発生したとしても、同施設については、HPAI発生との関連性がないと分かれば、防疫措置完了日の翌日を起算日として最短で21日で輸入停止が解除されることになる。
従来は輸入再開まで、OIE(国際獣疫事務局)で清浄化が認定される90日以上の日数がかかっていた。同国は16年12月19日にHPAIの発生が確認されて以降、同国全土からの家きんおよび家きん肉類の輸入が停止されていた。
日本認定施設は、施設内にウイルスが侵入しないよう厳格な管理が求められる英国基準にのっとり運営されている。同国内では、Aviagen社のほか1社16施設が英国政府によるコンパートメント認定を受けている、という。