【2月の鶏肉需給展望】国産品、輸入品とも下げ要因少なく堅調

鶏肉の1月の相場は、例年とは異なり月間を通して堅調に推移した。日経平均では、モモはほぼ年末水準の680円台で推移し、ムネは250円台で上下したものの、1月31日に260円台となり、以降2月は2日以外260円台となっている。寒さが強まっていることから、モモ、手羽元の引合いは堅調にある。ムネでは加工仕向けが堅調で、輸入品の相場が締まっていることから上昇傾向となった。1月の相場では、特にモモは年末水準から下がらなかったことで、月間平均でも需要期だった12月を超える水準となっており、17年は好調なスタートとなった。

昨年と違い、国産品、輸入品とも余剰在庫が少ないことから、決算期を意識した投げもない。生産面は、比較的安定しているもよう。また、鳥インフルエンザ(AI)も肉用鶏農場での発生は、供給そのものに大きな影響を与えることは無いものの、種鶏農場での発生もあり、今後の供給への影響も懸念される。輸入品でもブラジル船積みの少なさから12~2月は、輸入量は少ない見込みで、在庫も減少していく見込み。世界的なAIの発生なども影響してブラジル現地価格も上昇、為替も円安の水準が続いており、国内の相場も上昇している。