1月の畜産物輸入、牛肉は3.5万tで前年比27%増、豚肉7.6万t・3%増

財務省が24日に発表した貿易統計によると、1月の主な畜産物の輸入量は牛肉が3.5万t(前年同月比26.7%増)、豚肉が7.6万t(同3.2%増)、鶏肉が3.2万t(34.5%減)となった。豚肉と鶏肉は予想よりも1千t強少なかったものの、牛肉は3千t強も少なかった。また家きん調製品は3.7万t(21.2%増)と予想よりも3千tほど多い結果となった。

[牛肉]チルド・フローズンともに昨年12月からそれぞれ5千t前後減っているものの、米国産の伸長などにより昨対では2割・3割の大幅増加となっている。フローズンは前年同月が1.3万tと在庫調整局面にあったことから、その反動で大きな伸びとなっている。

[豚肉]豚肉は北米および欧州からの船積みが多めで推移しており、とくにチルドは年始後の特売需要の強まりを背景に3万t(6.1%増)に上った。フローズンも北米の増加や欧州産の通関遅れ分などが加わり4.6万t(1.3%増)となっている。

[鶏肉・その他]昨年10月以降、ブラジル産の船積みが2万~3万t台に抑えられてきたことから、1月通関分も3.2万t(34.5%減)にとどまった。ただ、家きん調製品に関しては中国が1万4,201t(23.2%増)、タイが2万2,588t(18.9%増)と多めの輸入となっている。羊肉はチルドが0.4%増と前年並み、フローズンも国内在庫の圧迫感が大分緩和されたことで39.6%増となった。また豚肉調製品では、▽中国2,721t(37.5%増)▽カナダ1,203t(17.5%減)▽米国9,421t(23.6%増)。