2月輸入は牛肉3.9万t、豚肉6.6万t、鶏肉4.3万tか-貿易速報から推計
2017年2月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉3万9,000t前後、豚肉6万6,000t前後、鶏肉4万3,000t前後と見込まれる。前月比でみると、牛肉が4,000t前後増加、豚肉は1万1,000t前後減少、鶏肉は1万1,000t前後増加すると見込まれる。
財務省の2017年2月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比4.2%増の20万8,442t、地域別には、米国は前年比26.8%増の5万6,213t、EUが2.0%減の2万5,987t、アジアが3.6%減の3万8,848t(うち中国9,894t、アセアン2万8,896t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が1.6%減の8万7,394tとなった。前月比では全体で940t減少し、うち米国は3,922t増、EUは7,182t減、アジアで1万2,417t減(うちアセアンは4,371t減)、その他の地域は1万4,737t増となった。EU、アジアの減少が大きく、EU産の豚肉、アジアの鶏肉調製品が減少したと見られる。またその他の地域が増加したが、これはブラジル産鶏肉の関係と見られる。
2月の動物検疫数量は、牛肉が4万758t、豚肉が7万9,473t、家きん肉が4万7,135t、家きん調製品が2万4,634tだった。前月比では、牛肉で4,820t減、豚肉は1万5,431t減、鶏肉で1万1,904t増となった。なお、動検の肉類の数量は20万1,283tで、肉類総輸入量が7,159t上回り、未通関分から通関されたと見られる。
これらから推計すると、2月の牛肉輸入量は3万9,000t前後(豪州1万9,000t、米国1万6,500t、NZ1,500t、カナダ1,000t、メキシコ1,000t)が見込まれる。豚肉は6万6,000t前後(EUが2万2,000t、米国2万2,000t、カナダ1万5,000t、メキシコ5,500t、チリ1,500tなど)とみられる。鶏肉は4万3,000t前後(ブラジル3万5,000t、タイ7,000t、米国1,000tなど)とみられる。また鶏肉調製品は2万5,000t前後と見込まれる。