牛肉4.1万tで前年比24%増、豚肉6.9万t・8%増-2月畜産物輸入

財務省が30日に発表した貿易統計によると、2月の主な畜産物の輸入量は、牛肉が4.1万t(前年同月比23.5%増)、豚肉6.9万t(7.8%増)、鶏肉が4.6万t(3.5%減)だった。いずれも本紙予想を2千~3千t上回る結果に。肉類トータルで同月の動物検疫数量を上回っていることから、フローズン牛肉を中心に未通関分の繰入れもあったとみられる。

[牛肉]チルドは前月から500tほど少ないものの、米国産の伸長により昨対比で2ケタ台の増加に。フローズンも米国産バラの輸入増がけん引して、トータルでは2.4万t(前年同月比28.8%増)と3割近い増加となった。フローズンのボンレスのキロ単価は2月の価格としては3年ぶりに400円を切った。

[豚肉]チルドは月前半に北米航路の遅延が生じたが、月間としては前月から600t弱減少。ただ、テーブルミート主体の北米産の伸びもあり、昨対では1割増となっている。フローズンも前年同時期に比べると一部欧州産の生産遅れもキャッチアップが進み、また北米産の伸長もあり、前年同月比で7.8%増加となっている。

[鶏肉・その他]鶏肉はタイが前年よりも上回ったものの、ブラジル産の輸入が抑えられ、前年同月比で3.5%減少している。ただ、昨年末の船積みが多めだったことや稼働日数の関係で前月通関から1.4万tも膨らんでいる。また、家きん調製品のうち中国が8,219t(前年同月比17.4%減)、タイが1万9,156t(1.0%減)。豚肉調製品は米国9,473t(20.7%増)、中国1,015t(33.7%減)、カナダ713t(56.6%減)、オランダ504t(14.3%増)などとなっている。