ハムソー・食肉9社の17年3月期売上高0.3%減も営業利益26.5%増と大幅増益

ハムソー・食肉関連各社の17年3月期連結決算が出そろったが、対象企業9社(一部2月期決算)の売上高は前年同期比0.3%減、営業利益26.5%増、経常利益44.4%増、当期純利益は48.8%増と減収も大幅増益となった。食肉事業は相場安で減収だが、16年3月期の輸入冷凍牛肉の損失などから利益面では改善した。ハムソーの売上高は競争激化などでわずかに減収も、原燃料価格が安定したことで増益となった。惣菜・調理食品など加工食品部門は、コンシューマー、CVsとも好調で増収増益となった。

ハムソー・食肉関連9社の売上高は3兆2,905億円(1,000万円以下切り捨て、以下同じ)で、増収が5社、減収は4社だった。前期(16年3月期)は9社中(13カ月決算の米久を除く)8社増収、1社減収だったが、今回は食肉の相場安で各社とも食肉事業での減収が多く、全体でも減収となった企業が増えた。一方、9社の営業利益は26.5%増の1,136億円となった。4期連続で増益。内訳は、増益9社、減益1社だった。経常利益は44.4%増、当期純利益は48.8%増と今期は大幅増益となった。この結果、売上高営業利益率は3.45%と前期に比べ0.8ポイント上昇、同当期純利益率は2.39%で0.85ポイント上昇した。